2020年8月8日(土)

■大倉社長「市民に不安な思いさせた」と陳謝 いわきFC 寺村選手の濃厚接触3人

いわきFCのMF寺村浩平選手(19)が7日夜に新型コロナウイルスの陽性と判明し、運営するいわきスポーツクラブの大倉智代表取締役は8日午前、webサービス「Zoom(ズーム)」を使ったリモート会見を開いた。大倉社長は会見の冒頭で「こういう事態で、市民の皆さんに不安な思いをさせてしまい、申し訳ありません」と陳謝した。

7月18日に開催された日本フットボールリーグ(JFL)開幕戦から、次のリーグ戦まで1カ月以上期間が空くため、クラブでは行動歴を記録した上で選手が実家に戻ることを許可していたといい、寺村選手はクラブの方針に従って大阪府に帰省した。

帰省中は一度、母校を訪れたほか、家族や親族といる程度で、クラブ側では特に問題はないとしている。接待を伴う飲食店などにも出入りはしていない。濃厚接触者としては、クラブに戻った後、4、5日に夕食を一緒に取ったトップチーム選手3人が該当する。現時点で名前は公表しない。3人は今後、市によるPCR検査を受ける方針だ。

次のリーグ戦は23日にアウェーの大分県大分市で行われるが、予定通り参戦する。練習は8、9日は中止とし、10日から再開するが、寺村選手と関わりが深い選手数人は独自の別メニューとする。また、試合に間に合うよう濃厚接触者以外の選手・スタッフに関しても、クラブ独自にPCR検査を実施する意向を示している。

写真は、Zoomを通じて記者会見する大倉社長=8日(クリックで拡大)

7日夜公開の寺村選手の陽性判明に関する記事は<こちら

■<新型コロナ>18例目女性の通所介護110人検査へ

市は7日夜、5〜6日に陽性反応が確認された30歳代の会社員男性(16例目)と、60歳代の無職男性(17例目)、その母親の90歳代の無職女性(18例目)、妻の60歳代の無職女性(19例目)の濃厚接触者について、PCR検査の結果を明らかにした。

30歳代男性の妻子は陰性と確認。17〜19例目の濃厚接触者4人は3人が陰性、残り1人の80歳代の無職女性は陽性と分かった。この女性は石川郡平田村の在住で、本市の感染者数には計上されない。60歳代男性の義母で、7月26日から31日まで宿泊していた。

また90歳代女性が利用していたデイサービスについて、市は近くPCR検査を実施する考え。施設スタッフ13人、利用者94人、その他関係者3人が検査対象となる。

■少しでも七夕まつりの気分を! 10日までラトブでイベント

JRいわき駅前・ラトブの「ラトブ七夕まつり2020」が10日まで、館内と駅前大通りの特設会場で開かれ、連日、屋台村や大道芸人、地元高校生フラダンスチームのステージなどのイベントが繰り広げられている。

今年はいわき七夕まつりが新型コロナウイルス感染症の影響で中止に。少しでも七夕気分を味わってもらいたいと開催され、館内には笹飾りと短冊コーナーが設けられたほか、ステージイベントのほか、ピザやお弁当などが楽しめる屋台村、七夕フォトスポットが登場し、利用客たちを楽しませている。

浴衣姿で買い物などをした利用客には、商品割引や飲食のサービスも。特設ステージの開催時間は各日午前11時〜午後7時。詳しくは<こちら>。

写真は、利用客を楽しませている大道芸人のパフォーマンス(クリックで拡大)

■いわき・石川線の崩落通行止め きょう正午片側通行に

のり面崩落に伴い全面通行止めが続いていた、県道いわき・石川線は8日正午、規制解除され片側交互通行が再開した。崩落は7月16日、田人町石住字才鉢地内の同線で発生した。

県では応急対策工事としてモルタル吹き付け、仮設防護柵の設置ほか、崩落部上方に地盤伸縮計、雨量計を付け監視作業を行ってきたところ、斜面移動がほとんど確認されず安定していると判断した。

解除前の7日、県いわき合同庁舎で開かれた、関係21団体で構成する「県道いわき石川線法面崩落等に係るいわき地方対策本部会議」で、復旧状況などが述べられた。

写真は、片側交互通行を報告した対策本部会議=7日(クリックで拡大)