2020年8月6日(木)

■<新型コロナ>いわき市 新たに2人の感染者 午後7時から記者会見

市は6日夕方、いわき市で新たに新型コロナウイルスの感染者が2人確認されたと明らかにした。市内では2日連続の感染確認で、18、19例目となる。飯尾仁市保健福祉部長、新家利一市保健所長が午後7時から記者会見を行い、詳細について公表した。県内全体では92、93例目。市は行動歴・濃厚接触者について調査している。

市によると、新たな感染者は90歳代と60歳代の無職女性で、5日に陽性と分かった60歳代の無職男性と同居する家族。それぞれ母親と妻に当たる。いずれも軽症で、すでに入院している。2人とも男性からの二次感染が考えられる。陽性となった2人のほか、男性の濃厚接触者に非同居の親族4人がいるため、検査する方針。

90歳代女性は7月31日に発熱(体温は37・9度)。この日までデイサービスを利用していた。8月4日には39・2度まで上がり、5日には息子の陽性が判明。6日に帰国者・接触者外来を受診(体温は37・9度)し、自身も抗原検査で陽性と示された。いわき市の新規感染者としては最高齢になる。

60歳代女性は1日に発熱(体温は38度台)。5日の夫の陽性を踏まえ、6日に帰国者・接触者外来を受診(体温は36・7度)し、抗原検査で陽性が発覚した。きょうはのどの違和感がある。発熱後も感染対策の上、短時間の外出があったとされる。

また60歳代男性は7月29日から発熱があったが、同24〜26日、県外に計3人でのグループ旅行に出かけていた。市は男性の了解が得られていないとして、旅行先は明かさなかったが、夜の店などリスクが高い場所には行っていないという。この中では他に体調不良者はいないとした。

写真は、新たな感染者について発表する飯尾部長=6日午後7時1分(クリックで拡大)

■フラガール加藤さん けが乗り越えソロデビュー

スパリゾートハワイアンズ・ダンシングチーム(フラガール)の第72代ソロダンサーとして、本市出身の加藤咲樹さんが5日夜、デビュー公演を果たした。加藤さんはフラガールを養成する常磐音楽舞踊学院の49期生で、ハワイ語で“山からの涼しい風”を意味する、キアヌを冠したソロネーム「キアヌ咲樹」としての初ステージとなった。

2年前に練習で右足の人差し指を負傷し、一度はソロダンサーになる夢を諦めかけたという加藤さん。初舞台後には「自粛ムードでしたが、これを機に前向きに皆様にも歩んでいただければと思います」と涙ながらに語り、晴れの舞台の余韻をじっくりと味わっていた。

写真は、ソロ初舞台で華麗に踊る加藤さん=5日夜(クリックで拡大)

■<新型コロナ>市PCR専門検査センター開設 医療機関と連携で体制拡充へ

市内で新たに新型コロナウイルスの感染者2人が確認された5日夜、市は検査体制の拡充を図るため、市内の医療機関内に非公開となる「市PCR専門検査センター」を開設すると明らかにした。

同センターは一般からの直接の予約は受け付けず、連携医療機関、市保健所などからのPCR検査の予約受付や調整を行う。予約は7日から始まり、検査は月、木、土曜日の週3回、予約制で午後2時から実施。1日最大で20件程度の検体の採取を予定しており、感染の疑いのある軽症患者の受け入れや受診、診察なども実施する。

また濃厚接触者や、接触確認アプリ「ココア」、本市独自のQRコードを活用した「いわき市あんしんコロナお知らせシステム」の登録者で、感染の可能性があり、検査が必要と判断された市民なども検査の対象となる。

5日夜に公開の感染者確認に関する記事は<こちら>。

表は、相談から検査までの流れ(クリックで拡大)

■世界初展示のサンマ仔稚魚 アクアマリンふくしまで企画展開催中

ふくしま海洋科学館「アクアマリンふくしま」の開館20周年を記念した企画展「卵から育てる水族館」が11月3日まで、本館1階のホワイエで開かれている。同館が世界で初めて累代飼育に成功したサンマの仔稚魚(しちぎょ)を世界初展示しているほか、貴重なラブカの成長段階の標本などを展示。飼育員が愛情を込めて“卵から育てた”魚たちを公開し、来館者たちの注目を集めている。

一番の目玉・サンマは光や振動にとても敏感で、水槽内での繁殖も難しいというが、今展では1センチ程度の生まれたばかりの仔稚魚をプール型の水槽で展示。水槽の下部に卵を置き、次々と生まれてはプールを泳ぐ仔稚魚の様子を間近で覗き見ることができる。今がふ化する時期といい、展示は期間限定となりそうだ。

写真は、世界初の展示となったサンマの仔稚魚=5日(クリックで拡大)

■きょう市議選告示まで1カ月 現・元・新の41人が出馬へ

9月6日告示、13日投開票の市議選。告示まできょう6日で1カ月になり、立候補者の顔ぶれが固まりつつある。定数37人に対し、現職29・元職2・新人10の計41人が出馬する方向で激戦が予想される。

いわき市の選挙人名簿登録者数は6月1日現在、27万1832人(男13万2844人、女13万8988人)。前回市議選の投票率は、半数を割る過去最低の46・66%だった。市議選に立候補を予定する人は次の通り(順番は市選管提供資料などから)。

西山一美 長谷川貴士 坂本稔 永山宏恵 鈴木さおり 狩野光昭 田頭弘毅 木田都城子 柴野美佳 菅野宗長 赤津一夫 小野茂 蛭田源治 福嶋あずさ 遠藤崇広 大友康夫 菅波健 安田成一 鈴木演 樫村弘 馬上卓也 小野潤三 高橋明子 曽我大道 大峯英之 平井孝征 佐藤和良 川崎憲正 小野邦弘 木村謙一郎 塩沢昭広 佐藤和美 塩田美枝子 石井敏郎 山守章二 赤塚寿一 上壁充 吉田雅人 平子善一 伊藤浩之 小菅悟