2020年8月4日(火)

■来年2月でヨーカドー平店閉店へ 本社からテナントに通知 市は方向性見極めたい

昭和46年4月のオープン以来、ショッピングセンターとして親しまれてきた、平六町目のイトーヨーカドー平店が来年2月末をもって閉店する見通しになった。平東部地区のにぎわいを創出する商業施設の拠点として、長らく市民に衣・食などの生活必需品を提供してきただけに、今後の動向が注目される。

平店にテナントで入るオーナーは、「今年5月、イトーヨーカ堂本社から来年2月いっぱいで閉店すると通知された。従業員に動揺が広がらないように、今まで内々にしていた」と話した。

現在店舗の一部を所有する、真砂不動産=平字田町=の猪狩達宏代表取締役は、「イトーヨーカ堂さんからの正式な発表がないため、具体的なことは話せないが、平店の将来については協議している」として、現時点での詳しいコメントは控えている。

市では、「イトーヨーカ堂から、今後に向けた話があったのは事実。雇用対策なども含め、まちづくり団体などと協議しながら、方向性を見極めたい」としている。

写真は、来年2月末に閉店の見通しとなったイトーヨーカドー平店(クリックで拡大)

■福島2020夏季高校野球 いわき勢8強で姿消す

磐城、東日大昌平のシード2校ともに4強ならず―福島2020夏季高校野球大会(県高野連主催)は大会8日目の3日、県内2球場で準々決勝4試合が行われた。

福島市の県営あづま球場の第2試合では、19年ぶりの4強入りを目指した第2シードの磐城が王者・聖光学院の牙城を崩せず、2―4で惜敗。白河市の白河グリーンスタジアムの第2試合では、2年連続の4強入りを狙った第4シードの東日大昌平だったが、須賀川に2―9の七回コールドで敗れ、いわき勢すべてが姿を消した。

<磐城 王者への真っ向勝負実らず>

「甲子園行き」の切符をすでに手中にする古豪を持ってしても、王者の牙城は鉄壁だった。時折、強雨が降りしきる敵地での一戦。19年ぶりの4強入りを目指した磐城だったが、主戦沖政宗(3年)が強力打線を相手に粘投を見せるも、七回途中で力尽きた。

2時間43分、一度も笑顔を絶やさなかった沖だったが試合終了後、ひと目もはばからず泣き崩れた。女房役の岩間涼星主将(同)は「昨秋はあいつに何度も助けられた。調子の良くない中、試合を作ってくれた」とねぎらった。

古豪は挑戦者の気持ちを忘れず、王者に真っ向勝負を挑んだ。五回に連打で勝ち越されるも、七回2死二塁から、市毛が外角高めの真っすぐを強振。「感触が良く、抜けたと思った」と振り返った打球は右中間を割いた。二走・清水真岳(同)が飛び上がりながら、同点のホームを踏むと、市毛は大騒ぎする三塁側ベンチに向け、右こぶしを突き上げた。

写真は、同点打を放ち、塁上で右こぶしを突き上げる磐城の市毛=3日(クリックで拡大)

<東日大昌平 小松主将の奮闘むなしく>

「おれまで回してくれ!」。そのとき、次打者としてネクストで素振りを繰り返していた主将・小松大介(3年)の手からすり抜けて行ったのはバットだけではなかった。小松は毎年100人前後もいる部員の中で伊藤博康監督から期待され、1年生のときからベンチ入り。

準決勝に進出した昨夏の福島大会では、3年生に交じってただ1人の下級生としてレギュラーを張った。しかし5試合で放った安打はわずか1。「何も貢献できなかった」と打ちひしがれる小松に、伊藤監督は「そんなに悔しいと思ったら、お前が新チームをまとめてみろ」と声をかけ、主将に指名した。

この夏、小松は4番打者として3試合で実に7安打。この須賀川戦でも、二塁打と申告敬遠を含む2打数2安打と意地を見せた。そして七回裏も1人出れば打席が回るはずだった。ゲームセットの瞬間、バットが手から離れた。「県外の高校に行こうかと思ったが、地元から甲子園に出ようと。主将として去年の成績を超えたかった」

写真は、最後の打席が回らずにうつむく東日大昌平の小松主将=3日(クリックで拡大)

■勿来発電所ライトアップ 8月は夏の「空」

佐糠町の常磐共同火力勿来発電所(柏原達之所長)が、高さ200メートルの煙突にライトアップを施す「勿来ゆめライト」。主に月替わりで配色を決めており、8月は爽やかな夏を表現する「空」をテーマとした。

ライトアップの色合いは7月に続き、勿来工業高の生徒がデザインし、少し濃い青、明るめの青、水色、白の4色をまとっている。同校の生徒は、青のグラデーションによって夏空をイメージしたという。

同社は工場夜景を生かした地域振興を目指しており、配色には地元の高校生らが協力している。31日まで。点灯時間は午後7時〜11時。