2020年7月31日(金)

■郡山のしゃぶしゃぶ店爆発 運営は小名浜の会社 再開控えた改修工事中に惨事

30日午前8時55分ごろ、郡山市島の飲食チェーン「しゃぶしゃぶ温野菜郡山新さくら通り店」が爆発し、改装工事で店内にいた仙台市太白区、会社員の男性(50)が死亡し、近くの銀行などにいた40歳代女性2人が重傷、20〜80歳代の男女17人が軽傷を負った。

フランチャイズ契約で同店を運営していたのは、小名浜下神白の高島屋商店(新妻勝人代表取締役)。開店した平成18年当初から、亡くなった現場管理者の男性に内装工事を依頼してきたという。

同店は、新型コロナウイルス感染症の影響で4月24日から休業状態で、8月3日の再開に向けて、21日から大規模な改修を進めてきた。爆発した30日が工期の最終日で、古川さんは調理場のガスコンロをIHに交換するため、下請け業者の作業員らとともにコンセントの増設工事などを行っていたとみられる。

同社では、県内外で新さくら通り店のほか3店舗を経営するが、過去に仙台市の店で屋根裏火災はあったが、これまで大きな火災や事故は発生していなかった。新妻俊一部長は「亡くなられた方やけがされた方、近隣で被害に遭われた方に申し訳ない」と声を絞り出し、今回の突然の爆発について、「原因は全く分からない」と困惑した表情を見せていた。

写真は、鉄骨だけになった店舗などの様子=30日午前11時27分(読売新聞社配信・クリックで拡大)

■アクアマリン 北海道・羅臼沖で新種発見 標本展示中

ふくしま海洋科学館「アクアマリンふくしま」(安部義孝館長)が昨年4月、北海道・知床の羅臼沖で採集したクサウオ科の深海魚がこのほど、新種に認められた。岩に付かず暗い深海でユラユラと遊泳している姿を想像し、アイヌ語でタヌキを意味する“モユク”を冠し、名前は「モユククサウオ」に。採集した個体は残念ながら亡くなってしまったが、本館2階オホーツク海コーナーの「親潮アイスボックス」で、アルコール標本の展示を始めた。

アクアマリンふくしまによると、北海道・羅臼町沖の水深800〜1200メートルに刺し網を入れ、ほかのクサウオ科と異なる特徴の全長25センチほどの3個体を発見。国内有数の魚類分類学者でもある京都大の甲斐嘉晃准教授に見せたところ、新種の可能性が浮上した。

三又に分かれた歯の形などから、これまで知られている3種のフウライクサウオ属とは別種であることが判明。7月16日付の日本魚類学会の英文誌に公表し、新種として認められた。

写真は、新種に認められた「モユククサウオ」(アクアマリンふくしま提供=クリックで拡大)

■市内の公立小・中 1学期の終業式開かれる

市内の公立小、中学校では31日、終業式が行われた。本来は21日から夏休みが始まるはずだったが、今年は新型コロナウイルス感染症の影響で、4月18日から休業を余儀なくされたことで、教育現場では学習に大きな遅れが生じていた。

市教委によると、各校で土曜授業のほか、夏休みはじめの1週間を授業日に設定し、学習に取り組んできた。このうち高坂小(大石正文校長)では全児童381人が、3密を避けるために各教室でテレビの映像を通して終業式に臨んだ。

写真は、学級活動で担任の話を聞く高坂小の児童=31日(クリックで拡大)

■いわきの魅力発信を! 市国際交流員にダフィーさん(カナダ)

市国際交流員のリアム・ダフィーさん(28)=カナダ出身=への辞令交付式が31日、市役所本庁舎で開かれた。任期は来年3月31日まで。式では、清水市長がダフィーさんに辞令を交付し、「インターネットなどを活用し、いわきの魅力を発信してほしい」と期待を寄せた。

ダフィーさんはカナダ・オンタリオ州出身。セント・メアリーズ大卒業後、熊本県での留学経験をへて、「語学指導等を行う外国青年招致事業(JETプログラム)」を活用し、平成29年7月から3年間、錦小のALT(外国語指導助手)を務めた。

過去12人の国際交流員を登用しているが、カナダ出身は初めて。ダフィーさんは流ちょうな日本語で「とても光栄」と笑顔を見せると、「SNS(会員制交流サイト)を使って、いわきの魅力を伝えたい」と抱負を述べた。

写真は、市国際交流員の辞令交付を受けるダフィーさん(左)=31日(クリックで拡大)