2020年7月21日(火)

■きょう「市中体」開幕 県内唯一の実施に仲間たちと青春の一ページ刻む

新型コロナウイルスの影響で延期開催となった第68回市中学校体育大会(市中体)が21日、16競技のトップを切って、陸上競技とハンドボール競技が開幕した。県内他地区の中体連が代替大会を断念する中、選手たちは大会開催に感謝し、仲間たちと青春の一ページを刻む。

市中体連は専門部会で競技ごとの指針を定め、市教委、校長会、保護者会などと協議を重ねた上で実施に踏み切った。大会は無観客で行われ、感染症対策を徹底。保護者や外部コーチらの入場は控えてもらった。主会期は7月21日から8月12日までの23日間。特別支援に在籍する生徒を対象に本年度から初開催する「ボッチャ」のみ10月12日に行う。

写真は、県内で唯一、いわきで市中体が幕を開けた様子。陸上競技では声援なき、無観客のスタンドの前で選手たちが健脚を競った=21日(クリックで拡大)

■ウナギで英気養おう! 土用の丑の日迎える

21日は「土用の丑(うし)の日」。“う”の付く食べ物を食べ、夏の暑い時期を乗り切るという風習がある。今年は新型コロナウイルス流行による疲れからも英気を養い免疫力を上げようと、各地でウナギを求める市民が見かけられた。

小名浜西君ケ塚町の「寿司れすとらん小太郎」では、静岡県産のウナギ約30キロを仕入れ、うな重を提供するための仕込み作業を続けてきた。

代表の鈴木正継さん(61)によると、コロナ渦にもかかわらず、例年並みという80ほどの予約が入っており、二の丑となる8月2日まで堅調な売り上げを期待。「真心込めて作っていたので、ウナギに感謝しながら食べてほしい」と鈴木さん。客が喜ぶ顔を思い浮かべながら、絶妙な焼き加減の串焼きにタレを付けていた。

写真は、ウナギをのせる鈴木さん=21日(クリックで拡大)

■内郷消防署が移転・改築へ 市総合保健福祉センター脇に

市議会7月定例会の一般質問が20日、始まった。現庁舎の老朽化などに伴い、内郷消防署が移転改築されることが分かった。山守章二議員(志帥会)の質問に猪狩浩二消防長が答えた。来年度、基本設計と実施設計に入り、令和4年に着工。翌5年の竣工を予定している。

移転先は現在、市総合保健福祉センターの臨時駐車場として使用している同センター南西側の用地を予定。計画の実現に向けて、改築に活用できる地方債措置の検討をはじめ、基本設計、実施設計の予算措置にかかる事務を進めている。

現庁舎は築57年。平成7年の阪神・淡路大震災を受け、翌8年、耐震診断を実施した結果、今月から耐震補強工事に入った小名浜消防署と並び、「耐震性なし」と判定された。

新庁舎内には女性消防職員専用施設を設けるほか、複数の部隊による連携、運用訓練ができる訓練スペースを確保。大規模災害時、全国各地から応援に駆け付けた緊急消防援助隊を受け入れるスペースも確保し、有事の際、防災拠点として期待されている。

■平鎌田の高齢女性殺人事件から2年 延べ1万人超の捜査員投入

平成30年7月、いわき市平鎌田地内の民家で、高齢者の女性が殺害された事件は、今日21日で発生から丸2年を迎えた。遺体で見つかったのは、家人の無職女性=当時(83)。平成30年7月21日午前10時40分ごろ、1人暮らしの女性宅を訪れた知人男性=当時(62)=が、玄関先の居間で倒れているのを発見し通報した。

死因は顔面打撲による脳損傷で、鈍器のような凶器で殴られたとみられる。顔には粘着テープが巻かれた状態だったという。県警はいわき中央署に捜査本部を設け、これまでに延べ約1万1550人の捜査員を投入。窃盗目的のほか、えん恨の線も視野に引き続き慎重に捜査を進めている。