2020年7月20日(月)

■福島2020夏季高校野球 いわき海星2年ぶり初戦突破 光洋や勿工も白星発進

福島2020夏季高校野球大会(県高野連主催)は大会2日目の19日、郡山市のヨーク開成山スタジアムなど県内5球場で1、2回戦10試合が行われた。白河市の白河グリーンスタジアムでは、いわき海星があさか開成に7―2で勝利。2年ぶりの初戦突破を決めた。いわきグリーンスタジアムでは福島高専、好間、四倉のいわき連合が葵に0―7の七回コールドで敗退。3校連合での初陣を飾れなかった。

大会初日の18日午後、郡山市のヨーク開成山スタジアムの1回戦第2試合で、いわき光洋が福島南・川俣・梁川を8―1の七回コールドで下し、2回戦に名乗りを上げた。白河グリーンスタジアムの1回戦第2試合では、勿来工業が帝京安積を9―0の七回コールドで撃破した。

大会3日目は23日に行われ、県内5球場で2回戦10試合を実施。第2シードの磐城がヨーク開成山の第2試合で会津連合との初戦に挑む。このほか、いわきグリーンスタジアムでは平商業と平工業が同地区同士で激突。湯本が相馬との初戦に挑む。白河グリーンスタジアムではいわき総合が白河と対戦する。

写真は、2回戦・いわき海星―あさか開成戦。いわき海星は二回2死走者なしから3連打。小林高己の2点適時打で小林南が逆転の生還=19日(クリックで拡大)

■小名浜港で花火約500発 音楽特番に合わせて

18日夜、小名浜港1、2号ふ頭のアクアマリンパークの夜空に500発もの花火が打ち上がり、地域住民や偶然居合わせた人たちを驚かせた。花火は、TBS系列で放映された「音楽の日2020」の企画で、本県出身の山口隆さんがボーカルを務めるサンボマスターの生出演に合わせて打ち上げられた。

夏の風物詩の「いわき花火大会」はコロナ禍の最中、感染拡大防止と準備が困難を極めることから、いち早く開催を断念。本市の夏まつりが次々と中止に追いやられる中、同花火大会を主催するいわき花火大会実行委員会(正木好男実行委員長)は「少しでも市民の皆さんの元気になれば」とTBSの申し出を快諾し、極秘裏に準備を進めてきたという。

写真は、小名浜の夜空を焦がした仕掛け花火=18日夜(クリックで拡大)

■平薄磯の室谷さん 豪雨被災の九州に支援物資

熊本県を中心に甚大な被害を出した九州豪雨災害の被災地に役立ててほしいと、市内でも支援の輪が広がっている。平薄磯のトラック運転手室谷和範さん(52)もその1人だ。室谷さんは、4日に自身のSNSで支援物資の協力を呼び掛けたところ、市内外から続々と賛同の声が寄せられ、関東からも。

ウエットティッシュやタオルなど段ボール4箱分の物資が届き、震災後から支援を行う石川県のボランティア仲間の協力によって9日、現地へと送られた。室谷さんは、海まち・とよま市民会議のメンバーとして、東日本大震災直後より古里の復興支援に尽力してきた。「今まで受けた恩を返すため、被災地の方々の力になって少しでも応援できれば」と支援を思い立ったという。

自身の経験から、“被災地ではいま何が必要か”を見定めながら当面の間は物資を届けたいと考えており、現在も段ボール5箱ほどの支援物資を送る準備を進め、今週中に熊本県・芦北町の復興支援の拠点のひとつとなっている、肥薩おれんじ鉄道線の佐敷駅に直接送る予定だ。

写真は、市内外に協力を呼びかけ、支援物資を届けた室谷さん(クリックで拡大)

■いわきFC JFL開幕戦 逆転弾の鈴木「チームを信じている」

日本フットボールリーグ(JFL)が18日、4カ月遅れながら待望の開幕を迎えた。今季からJFLに参戦したいわきFCは同日夜、ホームゲームで奈良クラブ(奈良県)と双葉郡広野町のJヴィレッジスタジアムで対戦。初陣を2―1の逆転勝利で飾り、悲願のJ昇格に向けて大きな勝ち点3を得た。

JFLの強豪、社会人チームのソニー仙台FC(宮城県)から今季、いわきFCに加わったFW鈴木翔大(27)。試合では後半41分、奈良の190センチDFに競り勝ち、ヘディングで値千金の逆転弾を決めた。

自らの活躍で手にした勝ち点3。鈴木は「一つ一つ勝っていく必要があるが、あせりはない。チームを信じている」と堂々と語った。いわきFCは平均年齢22歳の若いチームだけに、泰然自若とした鈴木の姿勢は頼もしい限りだ。

JFLは18、19日、第16節の全8試合が行われた。いわきFCは1勝の勝ち点3で、総得点の関係で2位となっている。

写真は、逆転ゴールを決め、仲間と喜ぶ鈴木=18日夜(クリックで拡大)