2020年7月15日(水)

■アクアマリン きょう開館から20周年 生物の多様性テーマにした企画展始まる

ふくしま海洋科学館「アクアマリンふくしま」が15日、開館からちょうど20周年を迎えた。同館では節目を記念し、代名詞のひとつで、開館当初から世界に先駆けて調査研究を進めてきた“生きた化石”シーラカンスをはじめ、特定の場所でしか見ることのできない固有種などを取り上げた企画展「シーラカンスからメダカまで〜さまざまな生き物が暮らす水の惑星『地球』〜」と、これまでの歩みを一般公募した写真展を開催。生物の多様性とともに、来館客による同館の思い出などを紹介している。

小名浜に住んでたという、宮城県仙台市の会社員三村均さん(70)は、妻の敦子さん(69)とともに訪れ、「メダカにも色々な種類がいることに驚いた」と目を丸くし「家族が楽しめて、子どもが自然環境を大切にする心を育める良い施設だと思います」と20周年を迎えたことを喜び、エールを送っていた。

写真は、企画展「シーラカンスからメダカまで」で、多種多様な魚に見入る来館客たち=15日(クリックで拡大)

■北欧の趣 18日から「リサ・ラーソン展」 市立美術館

スウェーデンを代表し、現在も精力的に活動する女性陶芸家リサ・ラーソン(88)の作品を紹介する「リサ・ラーソン展 創作と出会いをめぐる旅」が18日から、市立美術館で開かれる。会期は8月30日まで。

同展では北欧の豊かな自然の中で創作された猫、ライオンなどの動物や子どもをモチーフにした素朴で温かみのある初期から近年までの「ネコ/大きな動物園シリーズ」「ライオン/アフリカシリーズ」「マリン/ラーソン家の子どもたちシリーズ」などのほか、彼女に影響を与えたデザイナーの巨匠スティグ・リンドベリらの作品も含め、計240点を展示する。

開館時間は午前9時半〜午後5時(金曜は午後8時)。入館は閉館30分前まで。月曜休館。ただし8月10 日は開館する。観覧料一般1000円、高・高専・大学生500円、小・中学生300円。会期中の8月2日午後2〜3時、同館学芸員による「ギャラリートーク」が開かれる。参加自由(入館料要)。問い合わせは、市立美術館=電話(25)1111=まで。

チラシは、リサ・ラーソン展の告知(クリックで拡大)

■夏の事故防止運動あすスタート 南署は一足先に出動式

「交さ点 命のきけんが かくれんぼ」をスローガンに掲げた「令和2年夏の交通事故防止県民総ぐるみ運動」(県、県交通対策協議会主唱)が明16日、スタートする。

いわき中央、いわき東、いわき南各署管内では25日までの期間中、交通取り締まりなどを強化するとともに、各種広報啓発活動を通じて運動の重点に置く子どもや高齢者の交通安全、飲酒運転・無免許運転など悪質で危険な運転の根絶、シートベルトなどの着用の徹底を呼びかける。

いわき南署(古関隆一署長)は15日午前、運動開始に先立ち同署駐車場で出動式を実施した後、勿来町関田の国道6号「勿来の関検問所」でハンドプレート作戦を実施。古関署長をはじめ、署員と各種交通機関・団体の関係者が通行車両に交通事故防止を訴えた。

写真は、出動式を終え、いわき南署を出発する白バイ=15日(クリックで拡大)

■県内各地に不審な訴状届く 市内は14件確認も被害なし

県警は14日、いわき市を含む県内各地で13〜14日、架空の組織「東京法務管理局」をかたった不審な訴状が届いたと明らかにした。県内全体では49件が確認され、いわき市では14件あった。署別では、いわき中央が9件、いわき東が4件、いわき南が1件だった。

いずれも被害はなかったが、県警では架空請求詐欺として注意を呼びかけており、身に覚えの無い不審な訴状が届いた際には、一人で悩まず、すぐに家族や警察に相談するよう求めている。

県警によると、届いた訴状には、民事訴訟が提起され、連絡がない場合には給与や不動産が差し押さえられるなどと書かれており、都内につながる連絡先が添えられていた。