2020年7月14日(火)

■億万長者の夢目指して きょうからサマージャンボ販売開始 平・大黒様にも列

1等と前後賞合わせて7億円が当たる「サマージャンボ宝くじ」が14日午前、全国で一斉に販売が始まり、“大黒様の宝くじ”で知られる平一町目宝くじセンターでは、新型コロナウイルスの感染症対策としてマスクを付けた20人ほどが行列を作り、夢を買い求めた。

今年は客の列や窓口の間隔を空けるなど、感染症の予防対策を万全に。利用客たちは、発売に先立ち行われた、同センターが入るティーワンビルの鈴木久仁夫・平一町目都市開発代表取締役社長(54)をはじめ、関係者ら約20人による神事を見守り願を掛けたが、中には新型感染症の終息を願う人も。サマージャンボ宝くじの発売期間は8月14日までで、同21日に抽選が行われる。

写真は、平一町目宝くじセンターの利用客=14日(クリックで拡大)

■公園の利活用を 東日本国際大が動画配信へ

東日本国際大経済経営学部のスポーツマネジメントゼミで学ぶ2、3年生18人はこのほど、心身の健康増進や健康寿命の延伸を図るため、身近な公園を利活用した“誰でも気軽にできる”運動などを撮影し、今月中に動画サイトで配信する。

地域が抱える運動不足に伴う子どもたちの肥満、成人の生活習慣病の増加を背景に、シニア世代から子ども向けまで各世代の動画を準備。同大では新型コロナウイルス感染症による“3密”を避けながら心身の健康課題を解消する機会にしてほしいと、視聴を呼び掛けている。

1つの動画は10〜15分程度で、小・中学生向け、成人向けの動画もそれぞれ撮影し、20日をめどに順次動画サイトの「ユーチューブ」で発信する予定だ。

写真は、県立いわき公園で動画を撮影する学生たち(クリックで拡大)

■アクアマリンふくしま20周年連載 「震災から未来へ」 3.「森の中の水族館」で次の10年へ

世界の水族館から時代にふさわしい共通の環境メッセージを発信する、世界一の会議がいわきで実現した――。国際会議「世界水族館会議(IAC)」の第10回会議が一昨年の11月、ふくしま海洋科学館「アクアマリンふくしま」や小名浜魚市場で開かれ、世界各国の水族園館関係者約500人が一堂に集い、復興に向けて歩む福島、そして本市の現状に目を向けた。

会議中、安部館長は友好提携を結んでいるモントレー湾水族館(アメリカ・カリフォルニア州)を“世界一”と称えた際、「世界一はアクアマリンふくしまだ」と同水族館関係者に返されたという。安部館長は「小名浜の水族館が世界一なのを知らないのは、福島の人だけかもしれないね」と少しの皮肉を込め、苦笑い。

アクアマリンふくしまは20周年を迎えた。しかし震災、原発事故の風評被害で来館者数は震災前の6割ほどに。さらに新型コロナウイルス感染症が追い打ちをかけて来館者数は激減、正直、経営は厳しい状況にあるという。

「(コロナ禍の)終息の予測は難しいが、環境問題としては大事なテーマ。地球環境の変化で進化したもののひとつだろう」と、幼少より自然と向き合ってきた安部義孝館長(79)は<ならでは>の視点で新型感染症を分析する。その上で同館の目指す方向性を「海や川の好循環が漁業振興に結び付く縄文時代の環境が理想。『森の中の水族館』の仕掛けが出来上がっているので、より完成度を高めていきたい」と掲げる。(本紙より抜粋)

写真は、20周年の目標を掲げる安部館長。プラスチックゴミによる海洋汚染対策にも取り組んでいきたい、と意気込む(クリックで拡大)

■「10万円」 いわき市 13世帯に給付金を二重払い

新型コロナウイルス感染拡大に伴い、対象者1人当たり10万円が支給される「特別定額給付金」について、市は13日、13世帯31人に対し、給付金310万円を二重給付していたと発表した。

市によると、いずれもオンライン申請後に郵送申請した世帯で、市職員の手作業入力による事務処理の誤りが原因だという。久保木哲哉総務部次長兼総合調整担当らが市役所での記者会見で明らかにし、陳謝した。市は今後、二重給付した世帯に対し、謝罪や説明をした上で返還を求める考え。

市によると、同日現在、対象の14万6669世帯中、オンライン、郵送合わせて、14万2631件(97・2%)の申請を受理。うち13万4159件(94・1%)に給付した。給付額は298億7500万円。市は今後、申請データの入力や給付データ作成などの事務処理にあたり、確認作業を徹底し、再発防止を図るという。