2020年7月4日(土)

■ソフトクリーム食べる笑顔をパシャリ 植田・ぼうしコーヒーで撮影会

出張カメラマンの高木信幸さん(33)=小名浜=による「ソフトクリーム撮影会」が3日、植田町中央のぼうしコーヒーで開かれた。撮影会は同日の「ソフトクリームの日」に合わせて企画し、新型コロナウイルス感染症に伴う外出自粛など、気分が落ち込みがちな市民を元気づけようと、笑顔でソフトクリームを食べる姿を写真に収めた。

テーマに「美味(おい)しいものを食べ、思い出を残しながら社会貢献する」を掲げ、撮影に協力した人に写真をプレゼント。さらに売り上げの一部を、新型コロナ関連の寄付に回すという。高木さんは「出張撮影シャインズ」の屋号で全国を回り、家族写真などを手がけている。「日ごろから子どもたちの写真を撮る機会が多いので、新型コロナと戦う人を支えるにあたり、みんなに笑顔になってほしい」と高木さん。

会場となったぼうしコーヒーも、高木さんの企画に励まされた。1日から、2カ月ぶりに店内飲食を認めたが、新型コロナの影響は少なくない。店主の坪井敦さん(42)は「私たちはお客さんがあっての商売。きょうは皆さんに来ていただいてうれしい」と喜んだ。

写真は、子どもたちを撮影する高木さん(右)=3日(クリックで拡大)

■中学野球選抜・松風クラブ 新たな夢舞台向けて再始動

新型コロナウイルスの影響で活動を自粛していた、市中学軟式野球のいわき選抜チーム「いわき松風クラブ」が2日、江名中グラウンドで練習を再開した。約4カ月ぶりの全体練習は昨秋導入したAI(人工知能)を搭載した最新マシンを使い、実戦形式の守備練習を中心に行った。感染症拡大に伴い、3年ぶり9度目の出場を目指していた全日本少年軟式野球大会が中止。大きな目標こそ失ったが、「松風心得10箇条」を胸に秘め、野球道を貫く。

日が暮れ始めた江名中グラウンド。各校での練習を終えた20期生の選手たちが次々と顔を見せた。「久しぶりだな」「勉強はしてたか」。志賀吉平監督(湯本一中教)が教え子との再会に思わずほおを緩める。

メンバーの総意で20期主将に就いた伊藤大稀(平三・3年)は「久しぶりなので、ワクワクしていた」と笑顔でグラウンドに到着。自粛期間中、自宅近くを毎日3キロ走り込み、1日500回の素振りを欠かさなかった。努力はうそをつかない。遊撃の守備位置で軽快なステップを披露。ユニホームを泥だらけにし、「とても楽しい」と笑った。

目標としていた全日本への道が閉ざされ、意気消沈する選手たちに吉報が舞い込んだ。被災地支援活動の一環として、県中学野球競技力向上委員会が主催し、復興支援野球交流会の開催案が浮上。Jヴィレッジなど相双地区で開催する予定。

いわき松風クラブ12期生として8年前、全日本の舞台に立ったロッテ佐藤都志也(22)=平二中卒=が6月27日のオリックス戦、首位のチームを後押しする代打サヨナラ打を放ち、無観客の球場で“松風魂”と披露した。「公式戦ではない交流試合だが、やるからには一番を目指す」と伊藤主将。中学最後の夏、先輩に負けじと最高のパフォーマンスを見せるつもりだ。

写真は、復興支援野球交流会に向けて、再始動したいわき松風クラブ(クリックで拡大)

■文化センターで「いわき陶芸協会展」開催中 市美展受賞作も

第27回いわき陶芸協会展が7日まで、市文化センター5階展示室で開かれている。観覧無料。会場には、各陶芸サークルで研さんを積んだ同協会員50人による新作を中心にした食器、花器、大皿、オブジェなど120点が飾られ、来場者の目を引いている。

作陶の窯を持つ同協会の石井光栄会長、同顧問の児玉良介さん、新谷辰夫・文代さん夫妻ほか、第49回いわき市民美術展覧会「陶芸の部」市長賞の横須賀政雄さんら同展歴代3賞受賞者も出品、展示会に重みを加えている。

時間は午前10時〜午後5時(7日は午後4時まで)。問い合わせは、同協会(野口さん)=電話080(6017)2116。

写真は、作品を観賞する来場者(クリックで拡大)

■子ども司書育成講座を実施 8日から参加者募集

市立図書館は8日から、本年度「子ども司書育成講座めざせ!キッズ・ライブラリアン」の参加者を募集する。参加費無料。定員8人。同講座は図書館司書のノウハウを伝え、読書の素晴らしさを広め、本と人との結びつきを手助けする「子ども司書」を養成し、「第3期市子ども読書活動推進計画」に寄与する目的を持つ。

実施日時は8月6日午前10時半〜午後3時、同7日午前10時15分〜正午。会場はラトブ4階のいわき総合図書館学習室。対象は市内在住の小学4〜6年生で、両日とも参加できる児童に限る。申し込みは、市立図書館カウンターに申し込み書を提出、または同館=電話(22)5552=まで。