2020年7月3日(金)

■田人・古民家カフェ「HITOーTABI」 地域の魅力発信中!

田人町の住民と地域おこし協力隊の手で、築150年とされる古民家を改修し、カフェとして生まれ変わった「古民家カフェ『HITO―TABI(ひとたび)』」。昨年5月のオープンから多くの人が集う憩いの場となっており、6月には初となる夜間イベント「ほたる祭り」を開くなど、精力的に自然豊かな田人の魅力を発信し続ける。名前には「中山間地域に“ひと旅”してほしい」との思いが込められ、田人に愛着を持ってもらうことで、少子高齢化といった地域課題の解消につなげていきたい考えだ。

田人地区の人口は6月1日現在、567世帯1374人。かつては林業や酪農が盛んで、いわき市が誕生した昭和41年には1188世帯5481人が暮らしていたが、若年層の流出によって右肩下がりに減少している。一方で高齢化率は年々上昇し、人口の5割に迫る勢い。少子高齢化が顕著で、域外に田人の魅力を発信し、住民たちが気軽につながり、交流できる拠点「コミュニティーハウス」として、古民家の改修することに。

カフェでは単に料理を提供するだけでなく、新鮮な地元の野菜や卵などを扱い、域外からの来店者に田人の食材のおいしさ、魅力を発信している。また、地元の子どもたちの一時預かり所も併設し、自然と幅広い年代の交流が生まれているという。

火、木、金、土曜日の営業。時間は午前11時〜午後3時(土曜は同5時まで)。問い合わせは、ひとたび=電話070(2437)9633=へ。

写真は、カフェを拠点に田人の魅力を発信する地域おこし協力隊・下條真輝さん(右)と吉川竜太さん(クリックで拡大)

■野鳥の会いわき支部 ヒクイナの撮影に成功 県内初か

日本野鳥の会いわき支部(川俣浩文支部長)は先ごろ、ふくしまレッドリストの絶滅危ぐIB類に指定されている野鳥「ヒクイナ」の撮影に初めて成功した。県内での撮影記録は残されておらず、確認記録も1980年代に10数例あるだけで近年はなかった。今回の写真は同鳥の生態を分析する上で、貴重な資料となる。

ヒクイナは頭頂部から上面の暗緑褐色が美しく、夕から夜にかけてよく鳴き、夜に訪問者が戸をたたくように聞こえることから、“戸を叩く水鶏(くいな)”として知られる。茨城などでは生息が確認されているが、本県では近年、防潮堤の整備などにより海岸線の休耕田など繁殖環境が減り、減少傾向にある。

「写真を残すことへの使命感が強かったが、実際撮れるととても感動した」と川俣支部長。今後は、繁殖期を終えたヒナ連れの姿を調査していきたいという。

写真は、川俣支部長が発見・撮影したヒクイナ(クリックで拡大)

■福島2020高校野球大会 1、2回戦の会場・日程決まる

県高野連は2日午後、全国高校野球選手権福島大会の代替となる「福島2020高校野球大会」の1、2回戦の会場と日程を発表した。第2シードの磐城は大会3日目の23日、郡山市のヨーク開成山球場の第2試合で会津連合と対戦。いわき勢14校・12チームのトップを切って、磐城桜が丘が大会初日の18日、いわきグリーンスタジアムの第1試合で船引と1回戦で激突する。

本紙では、いわき地区の12チームの主将に対戦相手の印象や大会に向けての抱負などを掲載しています。

表は、1、2回戦の会場と日程が盛り込まれた組み合わせ(クリックで拡大)

■なりすまし詐欺の予兆か 中央署管内で不審電話

いわき中央署は2日夕、いわき市内に住む60歳女性と70歳男性の自宅に、市役所職員をかたる男から、なりすまし詐欺の予兆とみられる不審電話があったと発表した。同署によると、電話があったのは午前10時から午後3時ごろで、「年金や社会保険料金を平成25年から30年までの間、消費税が変わったために多く取り過ぎた」「1か月500円なので60か月分で3万2400円の還付金がある。銀行から連絡がいく」などと連絡があった。

その後、銀行員をかたる男から「定期預金や100万円以上預金している通帳と預金額を教えてください」と連絡があった。電話を受けた女性と男性は不審に思い同署に相談、被害には遭わなかったが、同署で注意を呼び掛けている。