2020年6月20日(土)

■ハワイアンズ 7月1日再開に向けて感染症対策を徹底 フラガールも準備着々

新型コロナウイルス感染症の緊急事態宣言を受け、3月4日から休館中のスパリゾートハワイアンズが、7月1日に営業を再開する。4カ月ぶりとなる再開には、感染症対策の徹底が求められる。フラガールたちが上演するポリネシアンショーの客席は、通常1200席のところを400〜500席に減らす方向で調整を進めている。

運営する常磐興産の井上直美代表取締役社長は「初めてのことで苦難の道が続くが、日々動いている世の中の知見を取り入れ、さまざまな意見を検討し、県外や地元の方の期待に応えたい」と決意を新たにした。

ショーは再開後、通常45分間の「昼ショー」の演目を基に30分間の特別なステージを新設、昼と夜に1日2回上演することを決めた。ダンシングチームは現在34人で活動しており、休館中は手洗い・うがい、マスク着用などの対策を取りながら人数を半分に分け、交代で練習に取り組んできたという。

チームキャプテンを務める、いわき出身のアウリイ晴奈さんは「休館中、人のいない客席を見て、人前で踊れるのはすごく幸せだと実感した。不安もあったが、生活は徐々に戻っていくので、前向きにとらえ仲間との時間を楽しみながら明るく過ごした」と振り返るとともに、再開については「間近に迫り、お客様に直接会えるのがとても楽しみで、来てくれた方には今までの疲れを癒やして楽しんでもらいたい」とほほ笑み、本番に向けてパフォーマンスを上げていくことを誓っていた。

写真は、立ち位置を確認するアウリイ晴奈さん(左)=クリックで拡大

■中之作港にカツオ水揚げ 脂ののり良く刺し身に適

中之作港に19日午後、同港では今年初めてとなるカツオ約8トンが水揚げされ、港は関係者の活気でにぎわいをみせた。水揚げしたのは、三重県・南伊勢町のまき網運搬船「第35清勝丸」(山本利剛船長以下船員5人、284トン)。千葉県・銚子港の東南沖約480キロで、17、18の両日に漁獲したカツオのほか、ビンチョウマグロ18トンを運んだ。

水揚げでは、網から放たれたカツオが次々とベルトコンベヤーに流れだし、漁業関係者が仕分けと箱詰め作業に専念した。カツオの重さは3キロが中心で、脂ののりも良好という。中之作漁協によると、1キロあたり600―150円の値が付き、水揚げされたものの約7割が市内のスーパー、鮮魚店へ出回る。山本船長は「脂ののりが良いので、ぜひ刺し身にして食べていただきたい」と太鼓判を押していた。

写真は、中之作港に水揚げされたカツオの仕分け作業を行う関係者=19日(クリックで拡大)

■山田町で「田んぼ発電」研究進む 将来的にはスマート農業の一翼に

土の中の微生物を活用し、田んぼを使って発電する研究が、山田町明地で進められている。「田んぼ発電」と呼ばれる取り組みで、稲の光合成によって生まれた有機物を土中の微生物が餌にし、分解する際に生まれる電子を基にしている。東京薬科大(東京都八王子市)の渡辺一哉教授らが展開し、今年で4年目を迎えた。7日には渡辺教授や同大大学院の学生が現地を訪れ、いわき秀英高の生徒と一緒に今年最初の活動に臨んだ。

渡辺教授によると、イネ1株から発光ダイオード(LED)電球1つを点灯することが可能で、12〜15株が集まると音楽プレーヤーが使用できるほどの電気を生む。現時点では、効率的に電子を集める点などに課題があるが、将来的には農業用センサーの電源に使い、無線で離れた端末に情報を飛ばすことで、スマート農業の一翼として期待がかかる。

7日は田んぼの一角0・24アールに、県のオリジナル品種・天のつぶに加え、古代米の紫大黒、あかねあそび、べにあそびの苗を植えた。田んぼのわきには、電流や電圧の状況を測定する機器が取り付けられ、渡辺教授らの指導を受けながら、同高の生徒が普段の確認に携わる。

写真は、田んぼ発電に向け、機器の設置を手伝ういわき秀英高の生徒ら(クリックで拡大)

■いわき総合図書館 30日から磐城平藩・内藤家テーマの常設展

いわき総合図書館の本年度前期常設展「磐城平藩 内藤家の人々」が30日から、同館5階地域資料展示コーナーで始まる。会期は10月18日まで。

同展は元和8(1622)年に入封以来、江戸時代前半期6代にわたって磐城平藩を治めた内藤家と、いわき地域の歴史の一端を紹介する。内容は「磐城平藩・内藤家の人物」「内藤家時代のいわき」「内藤家文書について」「図書館所蔵資料」。

時間は午前10時〜午後8時(日曜・祝日は午後6時)。休館は7月27日、8月31日、9月8、28日。問い合わせは、同館=電話(22)5552=まで。

写真は、「磐城平藩内藤家の人々」告知チラシ(クリックで拡大)