2020年6月17日(水)

■市中体は7月21日開幕へ 競技ごとに感染防止ガイドライン決める

市中体連は16日、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、7月下旬から延期開催する第68回市中学校体育大会(市中体)の大会要項を発表した。主会期は7月21日から8月12日までの24日間。特別支援に在籍する生徒を対象に、本年度から初開催する「ボッチャ」のみ10月12日に行う。併せて、各競技ごとの感染防止対策ガイドラインが決まった。感染症対策に万全を期し、3年生の中学最後の夏が間もなく幕を開ける。

県内各地区では代替大会の開催断念が相次ぐ中、いわき地区は3年生の思い出の場をつくろうと、クラスター(感染集団)と作らない環境づくりを徹底し、市中体を延期開催する。ただし、会期中の状況に応じ、中止の可能性もある。

市中体連の吉田信治会長は、中学3年生の思い出の場をつくりたいと願い、@新型コロナウイルスA熱中症B食中毒――への注意の徹底を図り、大会運営をしていきたいとし、「今回の大会のノウハウを秋の新人戦に活用し、新たなガイドラインづくりにつなげたい」と話した。

表は、延期された日程の一覧(クリックで拡大)

■コロナに負けるな! 応援大使から市民にメッセージ

新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、各分野で活躍する「いわき応援大使」から市民に向けた応援メッセージが次々と市に寄せられている。

<友綱親方 力を合わせて乗り越えていこう>

皆さんこんにちは。いわき応援大使の友綱勝です。新型コロナウイルス感染拡大に伴い、5月場所や秋巡業の中止など皆さんにお会いする事ができず、残念な気持ちでいっぱいです。こんな時だからこそ、皆さんにワクワクしてもらえるような取り組みができるように力士達も、部屋内でできるトレーニングを、全力で取り組んでいます。

我慢することが多い大変な状況ですが、こまめな手洗いやうがいマスクの着用など新しい生活様式を取り入れ、一歩一歩小さくてもいいので前に進み力を合わせて、乗り越えていきましょう。また皆さんにお会いできる日を楽しみにしております。

写真は、友綱勝さん(友綱親方・元関脇旭天鵬=クリックで拡大)。恵子夫人が本市出身の縁から平成28年2月4日に委嘱を受ける。

■きのう雷雨に見舞われる 錦町では火災も

いわき地方は16日夕方から夜にかけて、広い範囲で雷雨に見舞われた。福島地方気象台によると、東北地方の上空約5500メートルに氷点下12度以下の寒気が流れ込み、積乱雲が発達したことで引き起こされた。東北電力によると、いわき地方では同日午後3時すぎから、約4時間半にわたって、断続的に落雷が確認されている。

落雷が原因とみられる火災も起きた。同日午後6時35分ごろ、いわき市錦町御宝殿の平屋建て住宅から火を出し、室内のテレビなど焼き、約20分後に消し止めた。けが人はなかった。雨によって道路の冠水も生じた。

写真は、落雷が原因とみられる火災が起きた住宅=16日午後7時18分(クリックで拡大)

■いわき市 新型コロナ・緊急経済対策など 11億円あまり追加補正へ

市は16日までに、新型コロナウイルス感染症対策や、事業者向けの緊急経済対策、生活支援策として新たに、11億3271万円を一般会計補正予算として計上することを決めた。

併せて、市職員の特殊勤務手当に関する条例の一部改正案も上程。感染症にかかる防疫作業などの手当てなどを支給する防疫作業に従事した日1日につき4千円の範囲で支給する。一般会計補正予算の追加分と条例改正の2議案は18日の市議会6月定例会の本会議に提出する。