2020年6月16日(火)

■泉町黒須野・久工業所 ウエイトリフティング部創設 夢は五輪選手の輩出!

泉町黒須野の久工業所(鈴木淳裕代表取締役)は今年4月、社内に市内初となるウエイトトリフティングの実業団チーム「久工業所ウエイトリフティング部」を立ち上げた。同社の地域貢献活動の一環で、本来は同月に競技関係者を集めてお披露目式と競技会を予定していたが、新型コロナウイルス感染症の影響で7月11日へ延期に。部員たちは苦境をばねに、まずは日本一、そして世界のひのき舞台に羽ばたくことを夢見て日々練習に励んでいる。

本市では、ウエイトリフティングの五輪出場選手が一番多く、昭和30年から40年代にかけて「ウエイトリフティング王国」と称されていたが、練習場、バックアップ企業の不在により社会人として競技に臨むことが困難な状況が続いていた。

同社は敷地内の倉庫を練習場に改造し、水、日曜日を除く終業後の午後5時から7時、土曜、祝日の午前9時半から11時半まで練習に励んでいる。

チームは現在、社員で構成され、エルゴネット世界大会(18歳以下の部)、全日本インカレ、実業団大会で優勝するなど数々の実績を誇る村田明文さん(48)=法政大卒=を監督、同社工事部次長の吉本忍さん(44)を部長に、国体出場出場経験者で、キャプテンの大河内優さん(23)=拓殖大卒、遠藤敦也さん(22)=平成国際大卒、大久保徹さん(18)=磯原郷英高卒=が名を連ねる。夢は五輪選手の輩出だ。

写真は、活躍を誓う大河内さんと大久保さん、吉本部長(後列右から)、村田さん、遠藤さん(前列右から)=15日(クリックで拡大)

■久之浜・波立薬師 アジサイが見ごろに

<アジサイ寺>として親しまれている、久之浜町田之網の波立薬師(波立寺)=皆川岱寛住職=のアジサイが1週間ほど前から咲き始め、一部で見ごろを迎えている。皆川住職の母愛子さん(83)によると、アジサイは先々代の宗祐さんが植え始め、その後、愛子さんの夫で先代の里道さんとPTAの仲間たちが「アジサイ会」を発足させ、境内中にアジサイを広めた。

ガクアジサイから西洋アジサイまで種類が豊富で、ピンク、紫、青、白と色とりどり。例年は6月中旬ごろに咲き始めるが、今年は1週間ほど早く、薬師堂西側の参道沿いのアジサイは見ごろとなっている。段階的に花を開き、潮風があたり日陰がちな薬師堂周りのアジサイが咲くまで、2週間以上は見ごろが続くという。

写真は、波立薬師の参道に咲く見ごろを迎えた色とりどりのアジサイ=16日(クリックで拡大)

■高坂小 医療従事者に向けてブルーライト照らす

高坂小学校(児童数383人、大石正文校長)は8日から医療事業者に感謝の気持ちを伝えるためブルーライトを作成し、校舎の窓辺へ設置した。暗くなると光る構造で夜は感謝の青い光が学校中を照らしている。

同ライトは、大石校長が小学生だからこそできることはないだろうかと考え、さまざまな場所でライトアップの行事を行っている、いわき自然エネルギー学校代表の島村守彦さん(62)の協力を得て企画を立案した。島村さんは、貧しい暮らしをしている海外の子供たちに明かりを贈る活動を行なっており、同校の提案を快諾したという。

作成したライトは新型コロナウイルス感染症が収まったころに、島村さんの手によってネパールのムスレ村とミクロネシアのホノトン村へ貧しい子供達の本を読む明かりとして贈られる予定。

写真は、ライトを作る子どもたち(クリックで拡大)

■愚庵会の総会 かやぶき屋根の改修へ

明治時代中期に活躍した歌人、天田愚庵を顕彰する「愚庵会」(樫村弘会長)の第42回総会が13日、平・松ケ岡公園内の愚庵堂で開かれた。席上、役員改選が行われ、樫村会長を再選した。任期は2年。

総会終了後、樫村会長が卓話で、「愚庵邸」の登録有形文化財登録への経過報告をした。現在、「愚庵邸」は雨漏りをしており、かやぶき屋根の改修工事終了次第、記念式典を予定しているという。

写真は、愚庵堂で開かれた愚庵会の総会(クリックで拡大)