2020年6月15日(月)

■小名浜 きょう今年初の真夏日に アクアマリンには涼求める家族連れの姿

15日のいわき地方は高気圧に覆われ、小名浜で午前11時3分に32・6度を記録するなど、今年初めての真夏日となった。福島地方気象台によると、同日正午現在の小名浜の最高気温は平年より11度も高く、梅雨の時季ながら本格的な夏の到来を思わせる暑さに。

ふくしま海洋科学館「アクアマリンふくしま」では涼を求めようと、世界最大級のタッチプール「蛇の目ビーチ」で水遊びをする親子の姿が見られた。平赤井から来館した会社員の男性は強い日差しの中、水遊びをするまな娘(3)を宮城県仙台市の友人と一緒に見守り、にっこり。

男性は「こんな暑い日が来たらまた遊びに来たい」と話し、女の子も「冷たくて気持ちいい!」と笑顔ではしゃいでいた。16日は梅雨前線の影響で大気の状態が不安定となり、所によっては雷雨となるなど、曇りがちの天気になるという。

写真は、蛇の目ビーチで水遊びを楽しむ親子連れ=15日昼過ぎ(クリックで拡大)

■磐城野球部 約8カ月ぶり対外試合 いわき光洋と激突

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、中止となった春のセンバツの代替として8月に甲子園で開催する「2020年甲子園高校野球交流試合(仮称)」に出場する磐城が14日、自校第1グラウンドで練習試合を行った。昨秋の東北大会の仙台城南との準々決勝以来、243日ぶりの対外試合となった一戦は渡辺純監督の古巣・いわき光洋と激突。磐城が地力の差を見せつけ、早々に試合の主導権を握り10―1と快勝し、四半世紀ぶりの聖地入りを前に、大きな一歩を踏み出した。

両者の激突は昨秋の支部大会2回戦以来。この試合は磐城の主戦・沖政宗(3年)が奪った三振はわずか1つながら、被安打5で、2―0の完封勝利を飾り、いわき光洋の主戦・山野純輝(同)とのエース対決を制している。

磐城は本来、前日の13日、同グラウンドで強打を誇る田村との練習試合を行う予定だったが、雨のため中止。この日も午後から雨の予報が出ていたため、開始時間を早め、2試合のみ実施した。

第1戦は磐城が初回、岩間涼星主将(3年)の先制打など一挙4点を奪って試合の主導権を掌握。守っては主戦・沖政宗(同)が三回無安打4奪三振と好投、打線も2桁の14安打と爆発した。控えメンバー中心の第2戦は、7―7と試合を分けた。

写真は、高校最後の夏に向けて、代替大会での健闘を誓う磐城、いわき光洋の3年生たち=14日(クリックで拡大)

■来たれ太公望! 鮫川水系でアユ釣り解禁

鮫川水系で14日、市内のトップを切って、アユ釣りが解禁となった。解禁時刻の午前5時を迎えると、県内外から足を運んだ<太公望>が、さっそく自慢の長竿をしならせた。

鮫川漁業協同組合によると、今年は流域に1000キロ超のアユを放流しているほか、天然ものの遡上(そじょう)も例年より好調で、初日からいつもの年以上に釣り客の姿があったという。多い人は60匹も仕留めており、9月までのシーズンを通し、釣果には期待が持てるとしている。

写真は、支流の四時川で初日から楽しむ釣り人=14日(クリックで拡大)

■平窪公民館 台風・コロナ乗り越え活動再開

昨秋の東日本台風で甚大な浸水被害を受け、10月14日から休館を続けてきた平窪公民館(小室恵館長)が、今月2日に一部の市民講座と市民サークル活動などの貸館業務を再開させた。当初から6月の再開を予定していたが、新型コロナウイルス感染症の影響で、ようやくの再開も「新しい生活様式」を考慮して施設の使用を制限。二重の苦難にさらされたが、10日には再開後初めてとなったサークル活動が再始動し、同館に再びにぎわいが戻った。

平窪公民館は平屋建てで、昨秋の東日本台風で1メートルほどが浸水。館内のパソコンなどの備品や電気の配線、消耗品が被害を受けて10月14日以降、休館を続けてきた。泥などを掃き出し、浸水部分の壁を張り替えるなどの改修工事を実施。ようやく再開にこぎつけたが、新型コロナウイルス感染症の影響で施設の使用制限を余儀なくされた。

感染症対策として、市民講座や市民サークルの利用者の人数を制限、利用後は椅子やテーブルなどの消毒を徹底。また、密集を避けるために体操やダンスといった運動、飛沫(ひまつ)感染が心配される合唱などは今月いっぱい自粛する予定だ。

写真は、久しぶりの再会を喜びお茶を点てるサークルの会員(クリックで拡大)