2020年6月11日(木)

磐城 センバツ代替決まる 四半世紀ぶりに甲子園へ

気象庁は11日午前、東北南部の梅雨入りを発表した。昨年より1日早い梅雨入りとなった。今日のいわき地方は朝から雲こそ多いものの晴れ間がのぞき、福島地方気象台によると、正午現在、小名浜では平年より6度ほど高い27度を記録するなど、日中は汗ばむような陽気に。しかし夕方から雨が降り出し、所によっては雷を伴い激しく降るという。

JRいわき駅北口近くの丹後沢公園ではアジサイが咲き始め、市民たちの目を楽しませている。本格的なシーズンはこれから。今後1週間は、前線や湿った空気の影響で曇り空が続き、週末にかけて雨が降るなど、ぐずついた天気となる見込みで、雨雫(しずく)にぬれた、可憐(かれん)な花がみられそうだ。 また、最高、最低気温ともに平均より高めで、かなり高くなる日もあり、熱中症には注意が必要だ。

写真は、可憐な姿を見せ始めた丹後沢公園のアジサイ=11日(クリックで拡大)

磐城 センバツ代替決まる 四半世紀ぶりに甲子園へ

遅れに遅れた「球春」がようやく到来する。日本高野連は10日、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、中止となった第92回選抜高校野球大会の代替となる交流試合の8月開催を発表した。21世紀枠で選出されていた磐城にも吉報が届いた。一度は遠のいた夢舞台へ―。コバルトブルーの戦士たちが四半世紀ぶりに「大甲子園」に立つ。詳報は10日付号外<こちら>。

<主戦・沖は闘志燃やす

チームが全信頼を寄せるコバルトブルーの142キロ右腕がようやく聖地のマウンドに立つ。磐城の主戦沖政宗(3年)は「優勝が決まる試合ではないが、今まで負けていい試合は作ってこなかった」と闘志をみなぎらせる。

春に続き夏の中止が決まり、エースには喪失感しかなかった。学童野球の小名浜少年野球教室で捕手を務めていた沖は本来、仙台育英の系列校の秀光中への進学を希望していたが、父親の仕事の関係でいわきから甲子園を目指すことを決めた。

甲子園にはセンバツ出場を決めた32校が出場し、オンラインでの抽選で1校との対戦となる。沖が対戦を熱望するのが仙台育英と、小学校時代、ともに楽天ジュニアに選ばれた当時エースの小吹悠人(3年)がいる山梨学院だ。

「小吹はショートで立場は変わったが、やっぱり対戦してみたい」とニンマリ。「32チームの中では弱い方かもしれないが結束力では負けない」。伝統あるコバルトブルーの「背番号1」が聖地のマウンドで躍動するのはもうすぐだ。

写真は、センバツの代替となる交流試合の開催が決まり、気合を入れ直す磐城ナイン=10日夕方(クリックで拡大)

■いわき経済同友会 代表幹事に小野氏(西野屋食品)

いわき経済同友会(事務局・平字童子町)の令和2年度総会が先ごろ行われ、新たな代表幹事に西野屋食品(常磐上矢田)の小野賢司代表取締役社長(57)を選んだ。任期は1年。

新型コロナウイルス感染症の拡大防止などの観点から書面議決し、会員数125人の承認を得て本年度の事業計画案などを決議。本年度は同経済同友会が5月19日、市に提出した「新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急提言」を踏まえ、今後の「新しい生活様式」に沿ったまちづくり、社会の変化に適応した企業、人財づくりを目指す。

新役員は次の通り。▽副代表幹事=田村哲朗 田子英彦 長谷川祐一 小沼郁亙 小松ひと美

写真は、新体制にかける意気込みなどを語った小野代表幹事と小松、田村両副代表幹事(左から=クリックで拡大)

■南東北大野球連盟 春季リーグ中止の代替実施せず

南東北大学野球連盟は10日、新型コロナウイルスの感染拡大による2020年春季リーグ中止に伴う代替大会について、大会に伴う遠征や宿泊が制限されている大学があることなどを踏まえ、実施しないことを決めた。8月29日に開幕を予定している秋季リーグについては、感染予防対策を徹底し、万全の状態で開催できる方向で準備を進める。