2020年6月10日(水)

■8月に「センバツ代替大会」開催 磐城ナイン夢の舞台に喜び噛み締める

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日本高校野球連盟は10日、新型コロナウイルス感染症の影響で中止となった今春の「第92回選抜高校野球大会」(センバツ)の出場予定校32校を今年8月に甲子園へ招き、交流試合を開催すると発表した。大会名は「2020年甲子園高校野球交流試合」(仮称)で、日本高野連が主催し、朝日新聞社と毎日新聞社が後援。磐城高ナインたちは10日夕の練習中に朗報を聞き、夢の舞台で試合ができると笑顔で喜びを噛み締めた。

大会は8月10〜12日と15〜17日の合計6日間開催され、センバツに出場予定だった磐城を含む32校が1試合ずつ、合わせて16試合を「無観客」で行う方針。感染拡大防止の観点から、無観客に加えて1日3試合以内に。組み合わせは各校の主将によるオンライン抽選会を7月18日に実施し、決める予定だ。また、高野連では今後、感染症専門医などの識者を交えた実行委員会を立ち上げて感染予防策などの詳細を協議していくという。

岩間涼星主将(3年)は仲間を前に「春がなくなり色々なことが起きて本当に悔しく悲しい思いをいっぱいしたが、高野連、関係者の方々が動いてくれ(大会出場が決まったので)感謝の気持ちを忘れずにやるからにはしっかり、全力で甲子園で勝つためにやってきたので、そこを3年生中心に最後甲子園で高校野球を終われるので、やりきったと思えるようこれから一日一日を大切にやっていこう」と気合を込め、選手たちも前を向き、大きな目標に向けて練習に打ち込んでいた。

写真は、幻となった春のセンバツの代替大会が決まり、聖地に立つ夢をかなえ、笑顔をみせる磐城ナイン=10日午後5時40分ごろ(クリックで拡大)

■ハワイアンズ 7月1日から一部営業再開

新型コロナウイルス感染症の影響で臨時休館を続けている「スパリゾートハワイアンズ」が、7月1日から日帰りと宿泊の一部施設の営業を再開する。運営する常磐興産(井上直美代表取締役社長)が10日、発表した。

同社によると、日帰り施設の営業時間は平日が午前10時〜午後9時、土、日曜・祝日が午後10時まで。人気のポリネシアンショーは「昼ショー」の演目を基にした30分の「特別バージョン」を1日に2度行うが、混雑状況によって入場や観覧席に制限を設ける場合があるという。

再開する宿泊施設はモノリスタワーとホテルハワイアンズに限り、ウイルポートとクレスト館は引き続き休館。宿泊者専用の無料送迎バスの運行も当面の間、休止とする。

■全国初の摘発「鬼滅の刃」無許可スマホケース販売 茨城県の男を逮捕 いわき南署

人気アニメ「鬼滅の刃」のキャラクターが無許可で描かれたスマートフォンケースを、インターネットで販売したとして、いわき南署は9日午後1時20分、県警生活環境課の応援を得て、茨城県取手市桜が丘、無職男(34)を著作権法違反(みなし侵害)の疑いで逮捕した。同署によると、同アニメに関する偽商品の摘発は全国初。

調べに対し、男は「やりました」と容疑を認めている。逮捕容疑によると、男は1月中旬から下旬にかけて、同アニメのキャラクターを使った無許可のスマートフォンケースを、いわき市の30歳代女性と茨城県の40歳男性に売り、制作会社・アニプレックス(東京都)の著作権を侵害した疑い。

同署によると、フリーマーケットサイトを利用し、男女2人にはそれぞれ1個2千円で販売したという。署員がインターネット上の違法行為を調べていた際、男の犯行を発見した。

写真は、男の自宅から押収された約600個の複製品=9日(クリックで拡大)

■勿来地区 交通情勢が好転 取り締まり・広報が効果

いわき南署(古関隆一署長)の交通情勢が好転している。5月末現在、同署管内の主要道路のうち、国道6号で発生した人身事故は1件にとどまっており、昨年の同時期と比較すると11件減。国道289号も1件(昨年同期比1件減)のみで、どちらの路線も重傷事故は無い。同署の菅野智昭交通課長は、継続した交通指導取り締まりに加え、積極的な広報活動によってドライバーの速度抑止につながっていると分析している。

同署は特に、国道6号は片側2車線で高速度になりやすく、国道289号は常磐道いわき勿来インターチェンジ(IC)から降りた車両が、高速道と同じ速度で走り続ける傾向にあると指摘。菅野課長も法定速度を超えた運転は、重大事故に直結すると訴える。

これらの状況を踏まえ、国道6、289号の錦町地内2カ所で、交通指導取り締まりを実施している。いずれも見通しが良いため、速度を超過しやすい点から、定置式のレーダーを設けている。

また広報活動の一環で、地区ごとに交通情勢が一目で分かるよう表にまとめ、住民向けのチラシとして配布。交通団体と協力し、速度抑止のハンドプレートを掲げたり、広報車を巡回させたりもしている。

写真は、錦町地内の国道6号で行われている交通指導取り締まり(クリックで拡大)

■メヒカリの給食味わう 市の「魚食の日」に合わせ

市の学校給食を通じた魚食普及事業が8日から、市内公立小学校で始まった。同事業は、今年2月に制定された「市魚食の推進に関する条例」の制定に伴い、毎月7日の「魚食の日」に合わせ年9回の予定で本市産水産物・水産加工品を給食として提供しながら、水産関係者の学校訪問による講話などで「常磐もの」PRを図る。中学校は9日に実施した。

このうち常磐学校給食共同調理場管内の湯本一小(佐藤哲哉校長、児童数359人)では、市の魚「メヒカリ」の唐揚げ給食が提供された。

写真は、メヒカリの唐揚げなどを味わう湯本一小の児童(クリックで拡大)