2020年6月5日(金)

■きょう「芒種」 好間町今新田でホタルブクロ見ごろに

5日は二十四節気の「芒種(ぼうしゅ)」。雨が降り続く梅雨の時期が始まるころで、穀物の種をまく目安にされている。芒は訓読みで「のぎ」と読み、稲や麦などのとんがりの意味。多くの野草が花を付ける季節でもあり、さまざまな香りが草いきれの中に漂っている。

この日のいわき地方は朝から気温が上がり、7月上旬並みの陽気に。福島地方気象台によると正午現在の小名浜の気温は24・1度で例年より3度ほど高かった。

田植えを終えた好間町今新田地区の水田わきでは、大きな釣り鐘状の花を咲かせるホタルブクロが見ごろを迎えた。直径2センチ、長さは6センチ程度。キキョウ科の多年草で、和名は子どもが袋状の花の中にホタルを入れて遊んだことに由来。カエルが鳴く水田を吹き抜ける風を受け、白い花が揺れていた。

写真は、好間町の水田わきに咲くホタルブクロ。多くの野草が花を咲かせる=5日(クリックで拡大)

■新舞子に自転車の拠点 あすから供用開始

いわきのサイクリングを軸としたスポーツによるまちづくり推進の拠点となる「新舞子サイクルステーション」がいわき新舞子ハイツの正面玄関脇に整備され、明6日から、供用を開始する。それに先立ち、オープニングセレモニーが同日午前10時から、平下高久の現地で行われる。

施設内には自転車のメンテナンス、サイクリストの休憩スペースなどを整備。スポーツ向けのロードバイク、クロスバイク各4台、子供用自転車2台の計10台用意し、レンタサイクルサービスも行う。

併せて、いわき新舞子ハイツの玄関、ロビー、別館宿泊施設なども改修。宿泊室は全8室が和室から洋室となり、自転車の持ち込みが可能となったほか、パラサイクリストが利用しやすいようバリアフリー化された。

写真は、新舞子サイクルステーション内に配置されたレンタサイクル(クリックで拡大)

■11年ぶりに海上安全指導員 佐藤さん(小名浜)ら3人

福島海上保安部(久木正則部長)は3日、会社員の佐藤純一さん(36)=小名浜花畑町、鈴木栄一さん(53)=平赤井、星野明さんの海上安全指導員指定証と、佐藤さんが所有するプレジャーボート「Aquarius(アクアリウス)」(全長6・27メートル)の安全パトロール艇指定証を3人に交付した。県内における指導員の指定は11年ぶり。

指定証交付式は小名浜港湾合同庁舎2階会議室で行われ、久木部長から3人に指定証が手渡された。続けて小名川河口の斜路に向かい、アクアリウスに安全パトロール艇を証明する旗を掲揚した。久木部長は「レジャーが盛んになる中、海で楽しみ、仕事をすることは大切。悲劇が起こらないよう事故防止に努め、皆さんと一緒に安全な福島の海を目指していきたい」と話した。

写真は、安全パトロール旗が掲揚されたアクアリウスに乗る星野、鈴木、佐藤さん(左から=クリックで拡大)

■いわき市 雨水タンク設置に最大20万補助

市街地のゲリラ豪雨などの浸水対策や雨水の有効利用推進を図ろうと、市は1日から、雨水貯留タンクや浄化槽転用雨水貯留施設などの設置者に最大20万円の補助金を交付している。

市では工事費用の3分の2を補助し、雨水浸透マスは1基当たり2万5000円の補助金を交付(ただし、住宅など1棟につき4基まで)。雨水貯留タンクは容量が200g以上の市販品で、住宅など1棟につき1基5万円が補助される。浄化槽転用雨水貯留施設は住宅など1棟につき1基20万円の補助金が交付される。

申し込み期間は12月28日まで。本年度中に設置を完了し、市の検査を受けた設置者が対象で、予算額に達した時点で受け付けを終了する。

希望者は市経営企画課、北部・南部下水道管理事務所、市ホームページで申請書を入手。工事着手、もしくは購入の20日前までに、申請書に必要書類を添付し、〒970―8686、いわき市生活環境部、生活排水対策室、経営企画課宛てに郵送、もしくは同課、各事務所に持参する。 問い合わせは同課=電話(22)7519=まで。