2020年6月1日(月)

■<新型コロナ>いわき市の公立小・中と県立学校 きょうから本格再開

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、分散登校などを実施していた市内の公立小・中学校は1日、通常通りの教育活動を再開した。本県に発令された緊急事態宣言を受け、市は4月18日から5月20日まで、市内の公立小・中を休校とし、同21日から段階的に授業を行っていた。

完全再開に当たっては、学校ごとに3つの密(密閉・密集・密接)を避ける取り組みを図っており、子どもたちもマスク姿だったが、久しぶりに全員がそろうとあって、元気な声が響いていた。また県立学校に対する通常教育活動の再開に合わせ、市内の県立高でも変わらず登校する生徒の姿が見られた。

このうち植田小(全児童512人、円谷貴校長)でも、地区に応じた分散登校を経て、今朝から一斉登校が始まった。教職員が見守る中、児童たちは笑顔で次々と校門をくぐった。

通学の際、各家庭で検温するよう求めているが、忘れた児童に対しては昇降口で測れるようにしている。5月21日の再開時には60人近くの子どもたちが検温に並んだが、分散登校の間に自宅で済ませるのが定着したとあって、きょうは5人程度だった。

教室にも体温計を配置しているほか、3つの密にならないよう、机を離したり、対面での授業を避けたりし、できる限りの感染防止に努めている。グループ活動は当面の間、控えることを決めており、運動会や学習発表会、授業参観についても延期にしているという。

写真は、一斉に登校する植田小の子どもたち=1日(クリックで拡大)

■久々実戦にはつらつ 昌平が王者・聖光学院と練習試合

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、第102回全国高校野球選手権福島大会が中止となる中、昨夏4強の東日大昌平は5月31日、伊達郡桑折町の聖光学院高グラウンドで、県高野連が県独自の代替大会を開催する意向を固めてから初となる練習試合を行った。

対戦相手は夏13連覇中の絶対王者・聖光学院。互いに緊急事態宣言解除後初となる練習試合の初戦は終盤の追い上げも届かず、5―7で敗れたが、悲願の夏県制覇に向けて、大きな一歩を踏み出した。

両校の直接対決は昨春の県大会2回戦以来。この試合、当時2年生の横田龍星(3年)が4回を2失点で封じる好投を見せ、絶対王者を6―2で撃破。この大金星で勢いに乗り、創部20年目で初の県制覇を果たした。

現チームでは初顔合わせとなる両者の一戦。整列のあいさつでは声を出さず、礼のみで行うなど日本高野連の感染防止マニュアルにのっとって実施。両校の控え3年生のみで行った五回特別ルールの試合を挟み、指名打者制の2試合を行った。

絶対王者に一泡吹かせようと敵地に乗り込むも、練習不足からか、初戦では失策から相手に主導権を与え、特別試合も含め3連敗を喫した。

小松大介主将(3年)は「やるからには勝ちにいこう」と仲間を鼓舞し、チーム一丸で戦った。7月18日に開幕を予定している代替大会に向けて課題は見つかった。小松主将は「自分たちはまだまだ弱く足りない。1カ月ちょっとしかないが、その部分をきっちりと埋めたい」と目を輝かせた。

写真は、二回にチーム初安打となる二塁打を放つ東日大昌平の小松主将=5月31日(クリックで拡大)

■山田町の田んぼアート 今年はえとにちなんだネズミ

耕作放棄地を活用し、中山間地の振興に取り組む「NPO法人ミッション」(事務局・山田町)は5月31日、同町明地地内で、恒例の<田んぼアート>に向けた苗植えを行った。約20アールの田んぼをキャンバスに見立て、色の異なる稲を育てる試みは6回目を迎え、今年は菊田小の児童が干支(えと)にちなみ、デザインしたネズミの図柄に挑んだ。

田んぼアートの苗植えには、同法人や、地元の農地整備などに当たる井上水土里保全会から約30人が参加した。例年は磐城農業高の生徒や、一般市民によるボランティアも加わるが、今年は新型コロナウイルス感染症の影響で、関係者のみで実施することを決めた。

写真は、図柄に合わせて苗を植える参加者=5月31日(クリックで拡大)

■きょうからアロハで業務 県いわき合同庁舎など

「フラシティ いわき」のイメージ定着を図ろうと、県はクールビズ初日の1日、県いわき合同庁舎で登庁する県職員に向けて、アロハシャツの着用を推奨する「アロハデー」などをPRした。

県のいわき管内の出先機関では1日から9月30日までの毎週水、金曜日を「アロハデー」とし、アロハシャツ着用で業務にあたる。併せて、期間中、健康増進を図るため、動きやすい運動靴で勤務する県民活動「ウォークビズ」も推奨している。

写真は、県いわき合同庁舎で行われたアロハデーやウォークビスのPR活動=1日(クリックで拡大)