2020年5月29日(金)

■いわきサンシャインラーメンに夏向け登場! 地元産品生かした味に

いわき産品の地産地消を図るため、創作麺やま鳶(平字作町)など3店舗が、4月から提供しているご当地ラーメン「IWAKI SUNSHINE(いわきサンシャイン)ラーメン」の夏向け新商品の提供が、30日から始まる。

新型コロナウイルス感染症の影響で困窮する飲食業と本市を支援するため、常磐沖のカナガシラでだしを取り、平赤井のトマトなどを使うなど<いわき発>にこだわった。店主の曲山修太さん(36)、妻の真美さん(25)は「ラーメンでいわきを盛り上げ、生産者の皆さんを応援したい」と意気込んでいる。

ご当地ラーメンは、やま鳶が地域貢献活動のため立ち上げ、真美さんが代表を務める「一般社団法人sorakuma(そらくま)」が、ラーメン業界の発展とオリジナルラーメンを通した地域活性化を目指して企画した。

やま鳶のほか、平中神谷のまぜそば鶴也、平字三町目のナイトオブナイトが参加。やま鳶と鶴也は、磐栄アグリカルチャー(南台三丁目)のフリルレタスと、あかい菜園(平赤井)のカラフルミニトマト、ナイトオブナイトでは同菜園の中玉サンシャイントマトを具材として使うという。

写真は、本市を盛り上げるために開発した夏のサンシャインラーメンを持つやま鳶の曲山さん(クリックで拡大)

■1日から「第62回水道週間」 絵画展は今後募集

第62回水道週間(厚労省、福島県など主催)が6月1〜7日の1週間、「飲み水を 未来につなごう ぼくたちで」をスローガンとし、全国一斉に展開する。市水道局では例年、水道について理解と関心を深めてもらおうと、各種事業を展開しているが、本年度は新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、絵画展と写真展のみ実施する。

絵画展は市内の小学4年生が対象、全応募作品を水道局のホームページ上で紹介する予定。6月1日から、市内の小学校が全面再開することを踏まえ、今後、募集期限や審査会などの日程を決める。

令和2年度水道週間「写真展」では、最高賞の最優秀賞に柏舘健さん(勿来)の「疎水に遊ぶ」が選ばれた。審査会は19日に開かれ、最優秀賞1点、優秀賞3点、入選10点、学生賞5点を選んだ。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、表彰式は執り行わない。

写真は、写真展で最優秀賞に輝いた「疎水に遊ぶ」(クリックで拡大)

■市医療センター 筋弛緩剤を誤廃棄 使用済みと思い込み

市医療センターは28日、医薬品医療機器等法(旧薬事法)で毒薬に指定されている麻酔用の筋弛緩(しかん)剤「ロクロニウム臭化物」の静注液(1本50ミリグラム)を計5を誤って廃棄し、廃棄物処理業者が焼却処分したと発表した。

同センターでは同様の事案発生は初めてだという。同日夕、市役所で新谷史明院長、鈴木善明事務局長、長谷川吉子副院長兼看護部長が謝罪し、誤廃棄した経緯や再発防止策について説明した。

同センターによると、25日午前0時ごろ、集中治療室(ICU)の病棟で、準夜勤の看護師が10本入りの筋弛緩剤1箱を薬局から受け取り、医師の指示でうち5本を患者に投与。その後、未使用の残り5本を保管庫に移さず、箱に入れたままICU内に放置した。

業務を引き継いだ夜勤の看護師が使用済みと思い込み、中身を確認しないまま感染症医療廃棄物専用のごみ箱に廃棄した。

同センターは市保健所、いわき中央署に筋弛緩剤の紛失を報告。同署では関係者の証言や防犯カメラの映像から事件性はないとみている。人体に投与された場合、成人15人が死亡する危険性のある量だが、健康被害などの報告はないという。

写真は、謝罪する新谷院長(右から2人目)ら=28日夕方(クリックで拡大)

■あす「震災伝承みらい館」供用開始 記憶後世に伝える

東日本大震災の記憶や教訓を風化させず、後世に伝えていく市営施設として、「いわき震災伝承みらい館」が整備され、薄磯三丁目の現地で明30日午前10時から、落成式を開く。式典終了後、午後1 時から供用開始となる。

同館は鉄骨造り2階建て、延べ床面積は546平方メートル。1階部分には震災関連の資料などの展示フロアや学習室、2階部分には薄磯海岸を見下ろせる展望台を設ける。

開館時間は午前9時から午後5時。月曜日と年末年始は休館となる。入館料は無料。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、当面、入館者数の制限や手指の消毒、マスク着用となる。問い合わせは同館=電話(38)4894=まで。

写真は、あすに落成式を控える「いわき震災伝承みらい館」=29日(クリックで拡大)