2020年5月19日(火)

■【社告】本紙に「読者のページ」復活 あなたの思い・力作を紙面で伝えませんか

新型コロナウイルス感染症の影響により、3密を避けた「新しい生活様式」が模索されている中、いわき民報では「読者、市民の皆さまの日常の不安を少しでも払しょくする一助となれば」と願い、情報交換の場として「(仮称)読者のページ」を再開させます。

国や県、市政に対する意見、または日々の生活で感じた喜び、幸せ、不安、悲しみ、ステイホーム中の暮らしの工夫など、どんな小さな話題でも構いません。紙上で皆さまの生活に活力を加えることができれば。

読者の声はメールまたは文書(はがき、手紙)で受け付けます。投稿者の名前(匿名でも構いません)と年齢、職業を記載の上、メールは<こちら>、郵送(文書)の場合は「〒970―8026 いわき市平字田町63の7 いわき民報社・読者のページ担当者」まで。

また、合わせてイラストや絵手紙、ハンドメイド作品などの力作を撮影した写真も大募集します。掲載は白黒で、メールの場合は6MB以下でのデータ容量で送信してください。採用者には抽選で500円分の図書カードを進呈します。再開時期は今月下旬を予定しております。ぜひとも投稿をお願いいたします。

添付記事は19日付本紙より(クリックで拡大)

■記憶後世に「震災伝承みらい館」 薄磯に30日オープン

東日本大震災・東電福島第一原子力発電所事故の記憶や教訓を風化させず、後世に伝える市営施設「いわき震災伝承みらい館」が30日、薄磯三丁目にオープンする。

いわき市は震災時に大津波に襲われた後、原発事故の影響も大きく、計468人(直接死293人・関連死138人・死亡認定を受けた行方不明者37人)が犠牲になっており、市は地域住民の意向を踏まえ、震災をテーマにした拠点づくりに着手してきた。震災伝承みらい館を通じ、災害に対する危機意識・防災意識の向上を図っていく。

同館は鉄骨造り2階建て、延べ床面積は546平方メートル。1階部分には展示フロアや学習室、2階部分には薄磯海岸を見下ろせる展望台が設けられている。津波避難ビルとしての機能も持ち、閉館中も外部から上ることができる。

展示フロアの中央には200インチのスクリーンが設置され、沿岸部に津波が押し寄せる様子や、復旧・復興に向けた姿が、約10分間の映像で投影される。写真も時系列で飾られており、いわき民報社も提供している。

津波の被害を受けた旧豊間中からは実物展示として、黒板や机が移されたのに加え、仮想現実(VR)を活用し、震災当日の校内を追体験できるブースも用意した。

開館時間は午前9時〜午後5時。月曜、年末年始は休館。入館料は無料。問い合わせは、いわき震災伝承みらい館=電話(38)4894=まで。なお新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、供用開始や今後の開館が延期になる場合がある。

写真は、1階部分の展示フロア。中央にスクリーンや豊間中の看板が置かれているほか、壁沿いには写真などのパネルが並んでいる(クリックで拡大)

■鼻息ブルル! 常磐の「馬の温泉」プール開き

「馬の温泉」で知られる常磐白鳥町のJRA(日本中央競馬会)競走馬リハビリテーションセンター(村中雅則所長)スイミングプールで18日、今シーズンのプール開きが行われた。療養中の16頭のうち、初日は5頭が職員に手綱を引かれながら、1周40メートル、深さ3メートルの温水プールで約5分ほど初泳ぎをした。

水中のため、浮力を生かして脚に負担をかけることなく心肺機能の鍛錬や脚の筋力トレーニングに最適といわれ、これまでオグリキャップやトウカイテイオー、テイエムオペラオーといった日本を代表する名馬も数多く訪れている。

プールでのリハビリは10月まで行われる予定。通常は月曜日から金曜日の午後1時半から無料で見学できるが、現在は新型コロナウイルス感染防止のため中止している。再開などの問い合わせは、JRA競走馬リハビリテーションセンター=電話(43)3185=へ。

写真は、荒い鼻息でプールで初泳ぎをする競走馬=18日(クリックで拡大)

■ALPS処理水問題 資源エネ庁 市議会の再質問に回答

東電福島第一原発の汚染水を多核種除去設備(ALPS)等で浄化した後の処理水の取り扱いについて、経済産業省資源エネルギー庁は18日、市議会に寄せられた質問に回答した。何ら示されていない風評被害対策などの再質問に対し、政府はALPS小委員会の報告書を踏まえ、「関係者の意見を聞きながら検討していく」などとした。

市議会は4月24日に政府から質問の回答を受け、当初は市議会全員協議会を開き、資源エネルギー庁から回答を受ける予定だったが、新型コロナウイルスの影響で文書に代え、8日に再質問を送付していた。政府の回答を受け、市議会は各派代表者会議で図り、考えを表明する。