2020年5月13日(水)

■「新舞子サイクルステーション」オープンへ 来たれ!自転車愛好家

サイクリングを軸としたスポーツによるまちづくりの推進を図ることを目的に、いわき新舞子ハイツの正面玄関脇に「新舞子サイクルステーション」が併設された。新型コロナウイルスの影響で、同施設は20日まで休館しており、供用開始は現在未定で、オープニングセレモニーなども延期している。市では21日以降、他の施設なども含め、感染症の状況などを踏まえ、段階的な再開を見込んでいる。

同施設は、市の自転車文化の醸成を目的とした「市自転車活用推進計画」の一環。同施設は市内沿岸部に続く自転車道路網「いわき七浜海道」(総距離約53キロ)のほぼ中間点に位置し、本市の海岸線の観光拠点として、観光交流人口のさらなる拡大が期待される。

昨年10月に着工し、3月に完成した。総事業費は約1億8900万円。問い合わせはいわき新舞子ハイツ=電話(39)3801=へ。

写真は、いわき新舞子ハイツに併設された「新舞子サイクルステーション」=13日(クリックで拡大)

■いわき市の「10万円」 オンラインは15日から支給

市は15日から、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、家計への支援として対象者1人当たり10万円が支給される「特別定額給付金」のオンライン申込者への振り込みを始める。郵送での申込申請書の送付は19日から開始し、翌20日から受け付ける。28日以降、順次振り込む予定。

支給開始に合わせ、市特別定額給付金コールセンターが15日から9月30日まで設置される。時間は午前9時から午後5時まで。電話(88)9800。ただし、14日までは市役所本庁舎=電話(22)1111=で受け付ける。

■田人町石住のクマガイソウ守ろう 保護団体が運営費ねん出

田人町石住字綱木地内に群生する、ラン科の多年草「クマガイソウ」。同所は本市を代表する観光地の一つとして、シーズンには全国より5、6千人ほどの来場があるが、今年は新型コロナウイルスの感染拡大により一般公開を中止にしたことで、管理する「綱木クマガイ草を守る会」の保護活動に大きな影響を与えている。

数十人のボランティアの交通費や仮設トイレの設置費用、観光客用の駐車場に年間300万円ほどの費用がかかるため、同会では危機を乗り越えるため、クマガイソウの鉢植えと間引きしたクマガイソウの苗(1株400円)を販売する取り組みを始めた。苗は地方発送も行うといい、問い合わせは同会=電話(89)3404=へ

写真は、見頃を迎えたクマガイソウ(クリックで拡大)

■いわき信用組合 職員向けに「おつかいタクシー」運行中

報徳タクシーが4月15日にスタートさせ、現在、いわきタクシーグループのタクシー各社で展開している買い物代行サービス「おつかいタクシー」。いわき信用組合(本部、本店・小名浜花畑町、江尻次郎理事長)では職員の福利厚生の一環として同28日から同サービスを取り入れ、業務に励む職員の助けとなっている。

おつかいタクシーは、新型コロナウイルス感染症の防止のため、外出を控えたい利用者などが買い物先までのタクシー代と品物の料金を払い、ドライバーに買い物を代行てもらうサービス。職員からの評判は上々で、毎回20人前後がおつかいタクシーを利用しているという。

写真は、買い物に向かうタクシー=12日(クリックで拡大)

■<新型コロナ>API勤務の男性が退院

市は12日、新型コロナウイルスで陽性と診断され、県内の感染症指定医療機関に入院していた50歳代男性が退院したと発表した。同日現在、市内の感染確認者15人のうち、退院が確認されたのは今回を含め9人。

市によると、男性はクラスター(感染集団)が発生したいわき市常磐三沢町の「エーピーアイ コーポレーションいわき工場」(本社・東京都)に勤務。4月11日に荷物を取りに休日出社し、帰宅後37・3度の発熱を確認。同14日に熱が下がったため出社したが、同16日のPCR検査の結果、陽性が判明し、入院していた。