2020年5月12日(火)

■<新型コロナ>くすりのマルト 手指消毒用ハンドジェル 市に1千本寄贈

いわき市、茨城県でスーパーマーケットを主体とした小売業を展開する「マルトグループ」の薬剤、調剤薬局部門「くすりのマルト」(安島力代表取締役社長)は11日、新型コロナウイルスに立ち向かう医療従事者らに役立ててもらおうと、市に手指消毒用のハンドジェル1000本を贈った。

贈呈式は同日、市役所で安島社長、竹中裕一開発部メディカルサポート課長が出席。安島社長が清水市長にハンドジェルの本数など寄贈内容などを記したボードを手渡した。清水市長は「大切に使わせていただきたい」と謝辞を述べた。

同社は本市への1000本のほか、12日以降、店舗展開する茨城県の5市、慶応大学病院に計1000本寄贈するという。安島社長は「日々、全身全霊をかけてウイルスに立ち向かう医療従事者らのお役に立てればうれしい」と話した。

写真は、清水市長にボードを手渡す安島社長(右)=11日夕方(クリックで拡大)

■アロハ姿で業務 市のさわやか軽装デー始まる

市は5月から、「さわやか軽装デー」を始めた。ノーネクタイなど業務に支障のきたさない範囲の軽装で、10月末まで業務を行っている。同事業は、地球温暖化の防止、省エネルギー対策の一環。「公務員として節度ある服装」を基本とし、勤務時の服装の軽装化を図り、業務能率の向上と市民に親しみやすい職場づくりを推進している。

対象は原則として全職員。ただし、安全・衛生面から作業服の着用が求められる業務や軽装が支障となる業務、制服が貸与される消防士、医師、看護師らなどは除く。

写真は、アロハシャツ姿で業務に当たる市職員=12日(クリックで拡大)

■<新型コロナ>いわき市 経済回復にネット活用

市は新型コロナウイルス感染拡大を受け、既存の「市就職支援サイト」を改修するなどし、インターネットを活用した経済活動の回復に向けた対策に着手する。ウエブ上に企業のPR動画などを掲載し、就職希望の高校生らの採用活動を支援。併せて、感染症の終息後を見据え、観光プロモーション事業に取り組む。

市によると、感染症拡大の影響で、3月に開催予定していた当時高校2年生を対象とする企業説明会が中止になるなど、就職、採用活動が制限されている。市内の高校は休校を余儀なくされ、企業担当者の出張説明なども自粛している。

双方の不安払しょくを図るため、サイト改修のほか、求人数の多い職種について、動画作成を委託し、同サイトへの誘導を図る考え。

■<新型コロナ>API勤務男性の家族 2人が退院

市は11日、新型コロナウイルスで陽性と診断され、県内の感染症指定医療機関に入院していた10歳代と40歳代の女性が退院したと発表した。同日現在、市内の感染確認者15人のうち、退院が確認されたのは今回を含め8人。

市によると、女性2人はクラスター(感染集団)が発生したいわき市常磐三沢町の「エーピーアイ コーポレーションいわき工場」(本社・東京都)に勤務する10歳代の男性の母親と妹。2人は男性が4月16日に陽性と判明し、翌17日に帰国者・接触者外来を受診。18日のPCR検査の結果、陽性が確認され、入院していた。

■<新型コロナ>市緊急経済対策コールセンター あすから開設

市は13日から、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う事業者向けの緊急経済対策用の専用電話相談窓口「市緊急経済対策コールセンター」を開設する。同センターでは、市の緊急経済対策全般に関する問い合わせに、電話で対応する。

設置期間は8月12日まで。平日の午前9時から午後5時まで受け付ける。専用ダイヤルは電話(35)6200、もしくは(35)6201。