2020年5月11日(月)

■<新型コロナ>いわき市の公立小・中 久しぶりに歓声戻った登校日 段階的な再開に先立ち

まぶしいほどの初夏の日差しが降り注いだ11日、市内の小・中学校では久しぶりに子どもたちの歓声が戻った。新型コロナウイルスの感染状況は全国的にやや終息の兆しが見え始めているものの、市教委は児童・生徒の健康と安全を第一に考え、終わって間もないゴールデンウイーク期間中の感染拡大の状況を見極めるため、10日までの予定だった臨時休校を今月20日まで延期することになった。

それに伴い市内の各学校では11日以降、それぞれの判断で登校日を設け、長い休み明けの児童・生徒の様子をあらためて確認するとともに、21日から段階的に再開する予定の授業再開に向けて準備を進めることにしている。

写真は、久しぶりの集団登校で友達や先生と再会した平二小の子どもたち=11日(クリックで拡大)

■震災から9年2カ月 中央署 弁天川河口で一斉捜索

きょう11日で、東日本大震災発生から9年2カ月。いわき中央署(柴田泰弘署長)は同日午前、平沼ノ内の弁天川河口で一斉捜索を繰り広げた。一斉捜索には本名彰警備課長の指揮の下、署員10人が参加した。

いわき東、いわき南両署でも同日、一斉捜索を行った。

写真は、行方不明者の手がかりを捜すいわき中央署員=11日(クリックで拡大)

■全日本吹奏楽コンなど中止 落胆広がる

全日本吹奏楽連盟(丸谷明夫理事長)は10日、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、今年10、11月に開催を予定していた全日本吹奏楽コンクール、全日本小学校バンドフェスティバル、全日本マーチングコンテストを中止すると発表した。

いわき勢では昨年の全日本吹奏楽コンクールで、磐城高が7年連続20回目の出場を果たしており、顧問の橋本葉司教諭は「こういう状況なので、中止の覚悟はしていたが、3年生にはかける言葉が無い。本当につらい」と語る。

いわき市は吹奏楽が盛んな土地として知られ、昨年の全日本吹奏楽コンクールは磐城高のほか、医療創生大が2年ぶり3回目、全日本小学生バンドフェスティバルでは平三が2年ぶり9回目、錦が8年連続9回目の出場を決め、いずれも銀賞に輝いている。関係者からは現状に理解しつつも、落胆の声が上がっている。

全国大会の予選に当たる地区大会や県大会に関しては、下部組織の連盟に委ねていたが、県吹奏楽連盟は11日、7月30日?8月2日の県大会中止を明らかにした。地区大会は5支部ごとに協議する。

■<新型コロナ>API勤務 50歳代男性が退院

市は9日、新型コロナウイルスで陽性と診断され、県内の感染症指定医療機関に入院していた50歳代の男性が退院したと発表した。同日現在、市内の感染確認者15人のうち、退院が確認されたのは今回を含め6人。