2020年5月9日(土)

■市中体は無観客実施へ 7月21日開幕 ボッチャなど16競技

市中体連(会長・吉田信治内郷一中校長)は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、6月を主会期に開催予定だった第68回市中学校体育大会(市中体)を延期し、無観客で開催する意向を固めたことが8日までに分かった。

延期開催となるのは、駅伝競走を除く、陸上競技と、本年度から追加された「ボッチャ」を含む総合競技15の計16競技で、開催日時は1学期終業式翌日の7月21日から8月12日までの23日間(ボッチャのみ2学期に開催)を予定。吉田会長がいわき民報社の取材に応じ、「沈んだ子供たちの思い出の場や希望となるようにしたい」と沈滞ムードの中、開催実現に向け大きな一歩を踏み出した。

写真は、「生徒たちに思い出の場を提供したい」と話す吉田会長=8日午後(クリックで拡大)

■いわき湯本温泉の女将ら 医療従事者に感謝伝える

フラのまち宣言推進委員会(委員長・若松佐代子新つた女将=おかみ)は8日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて最前線で戦う医療従事者に感謝の気持ちを伝えるため、清水市長の呼び掛けで始まった感謝の拍手「クラップ・フォー・ケアラーズ」をJR湯本駅前で繰り広げた。

若松さんが会長を務める、いわき湯本温泉旅館の女将の会「湯の華会」が7日、手作りの布製マスク100個を市に寄贈した際、医療従事者などをたたえるため、毎週金曜日の正午から30秒ほど一斉に拍手を送る市の取り組みに賛同。市常磐支所や地元商店街の有志に声を掛け、急きょ実施することとなった。

写真は、拍手を送る若松さん(中央)と参加者たち=8日(クリックで拡大)

■あす母の日 花贈り感謝伝える 新型コロナ苦境も

10日は「母の日」。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言を受け、市内の花屋でも売り上げが激減するなど苦境の声が聞かれる中、母親に感謝の気持ちを伝えようと、花屋を訪れカーネーションなどを買い求める市民の姿がみられる。

平字一町目のフラワーズHANAKA(ハナカ)では、感染症拡大の影響により3、4月は異動や退職、卒業、入学祝いの花がほとんど売れず、両月の売り上げは昨年の98%減に。母の日も利用客の動きが不透明なため仕入れを2割程度に抑えたが、2日ほど前から客の流れが出始めたといい、9日も午前の開店直後よりカーネーションや近年はやりのアジサイの鉢植えを買い求める市民の姿が相次いだ。

写真は、カーネーションを購入し、感謝の気持ちをカカードに記す利用客=9日(クリックで拡大)

■国税庁の特例生かして バーカルテット 酒類持ち帰り始める

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、緊急事態宣言による県の営業時間短縮要請から、いわき市の飲食店でもテイクアウトが盛んに行われている。こうした中、国税庁が新たに酒類小売の期間限定免許を出したため、JRいわき駅前の「バーカルテット」では、店名にちなんだ「四重奏酒店」の看板を掲げ、クラフトビールなどの販売を展開している。8日から営業を始めると、多くの市民らが足を運んでいる。

営業時間は、午前11時半〜午後8時(土・日曜は午後2時から)。月曜定休。問い合わせは、四重奏酒店=電話(24)8622=まで。

写真は、クラフトビールなどのテイクアウトを始めた店主の紋波幸太郎さん=8日(クリックで拡大)