2020年5月5日(火)=休刊日

■<新型コロナ>いわき市 公立小・中などの再開は21日に 月内は分散登校も

清水市長は5日、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、政府が全国を対象に、緊急事態宣言を5月末まで延長した件を踏まえ、公立小・中や幼稚園、保育所、放課後児童クラブの臨時休業について、当初の10日から、20日まで延長すると明らかにした。市役所での臨時記者会見で発表した。なお21日からは段階的に再開するとし、感染リスクを避けるため、学年や地域ごとに分散登校等させる計画で、6月から全面再開したいとの考えを示した。

市は4月18日から5月6日まで、独自の取り組みとして、「いわき市新型コロナウイルス感染防止一斉行動」を展開し、市民や事業者に向け、3つの密(密閉・密集・密接)の回避や、県外への移動自粛など、感染抑止の行動を呼びかけている。

その中で、いわき市で確認された新型コロナウイルスは、ほぼ感染経路が判明している点に加え、13の特定警戒都道府県を除き、外出自粛などを一部緩和できるとする政府の方向性から、社会的に必要性が高い活動の制限を一部解除すると決めた。

学校等の再開を21日としたのは、一斉行動の結果が問われる2週間後に当たるためだ。また21日以降、少人数や距離を取って使用する公共施設も順次、休館を解いていくほか、市主催のイベントも開催を検討していく。

低学年の児童や未就学児のいる家庭で、子どもが預けらない場合には、20日まで引き続き、学校や園ごとに対応する。

市新型コロナウイルス感染防止一斉行動に関しては、7〜31日を第2ステージと定めた。清水市長は新たに、市民や事業者に対するメッセージを出した。

市民・事業者に向けてのメッセージは<こちら

経済対策としては、大型連休明けに市議会臨時会を行い、国民に一律10万円を支給する「特別定額給付金」や、市による家賃補助(5億円規模)などを盛り込んだ補正予算案を上程する。

清水市長は臨時記者会見の席上、緊急事態宣言の延長を基に、影響を受ける市内事業者のため、市議会6月定例会でも、緊急経済対策の補正予算案を提出する意向を表明した。

写真は、学校の再開などについて発表する清水市長=5日(クリックで拡大)