2020年5月4日(月)

■「3密」防いでトレーニングを いわきFCフィールド まさかの車乗り入れて

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、サッカー・いわきFC(日本フットボールリーグ=JFL)の運営元・いわきスポーツクラブは3日、常磐上湯長谷町のいわきFCフィールドで、3つの密(密閉・密集・密接)を防いだ「ドライブイントレーニング」を実施した。

ドライブイントレーニングでは、いわきFCフィールドに車両を乗り入れさせ、20メートルの間隔ごとに駐車。参加した61人は、中央にいるパフォーマンスコーチに従いながら、自分の車の前で、筋力トレーニングと有酸素運動を組み合わせた運動プログラムに臨んだ。

いわきスポーツクラブでは、ドライブイントレーニングを通じ、新型コロナウイルスによって、不要不急の外出自粛が求められる中、運動不足やストレス解消につなげてもらおうと考えた。4日にもドライブイントレーニングを行ったほか、6日にも予定している。

詳しくは、いわきFCホームページ<こちら>まで。なお、発令中の緊急事態宣言などの趣旨を踏まえ、参加は市内在住に限る。

練習場に車両を入れた上で、3つの密を防ぎつつ、運動する機会が得られる企画は、Jリーグを含めても異例だ。自前の練習環境を持っている、かつフィールドが人工芝の点が大きい。

大倉智代表取締役は「家の中にいることが多いとあって、みんないい顔をしていた。新型コロナウイルスによって、心も体も疲弊していると思うので、緊急事態宣言が延長される中で、この試みを週末や夜間にも拡大したい」と語った。

写真は、思いっきり体を動かすドライブイントレーニングの参加者=3日午後(クリックで拡大)

■早期終息願う 小名浜鎮守諏訪神社 神事のみの例大祭

港町の守り神として小名浜地区の住民に親しまれている、小名浜鎮守諏訪神社(小名川祐輝宮司)の春季例大祭が2、3の両日、小名浜諏訪町の同神社で執り行われた。今年は新型コロナウイルス感染症の予防を図るため、例年は小名浜の市街地やゴールデンウイークで賑(にぎ)わいをみせるアクアマリンパーク、漁港近郊を練り歩く神輿(みこし)渡御を取りやめに。

しかしながら、規模を縮小しながらも江戸時代に蔓(まん)延する疫病を打ち払うため始まったという道饗(みちあい)の儀のみは実施しようと検討してきたが、緊急事態宣言の発令を受けて断念した。今年は神事のみを行い、3日の本祭では総代、各地区長の代表ら10人ほどが参列する中、小名川宮司と篠塚泉権禰宜(ごんねぎ)が五穀豊穣(ほうじょう)と港町の平穏と発展、漁業の復興を祈願。

また、神社責任役員の里見潤さんが「本来は五月晴れのもと神輿を繰り出し、盛大に祭りを開催するが、非常に残念だ。わが国は神代の昔から疫病との戦いの歴史を歩んできた。神に祈願することで疫病の終息を願いたい」と語り、参列者全員で新型感染症のいち早い鎮静を懸命に祈った。

写真は、玉串をささげ、港町の平穏とともに新型感染症の鎮静を祈願する参列者たち=3日(クリックで拡大)

■いわきコンカレ 「基礎から学べるワード講座」中止

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、いわきコンピュータ・カレッジ(四家茂勝校長)は、泉町四丁目の同校で18日より22日までの開催を予定していたパソコン講座「基礎から学べるワード講座」を中止する。

一般市民向けで、本年度は全12回。今回は罫(けい)線を使った文書、イラストを挿入した文書を作る内容となり、定員は30人を予定していた。次回は6月8日より開講予定の「Wordを使いこなしてみよう!(Word中級)講座」(有料、募集締め切りは29日)。

開催の可否については、感染症の状況を踏まえて判断するという。問い合わせは同校=電話(56)0711=まで。

新型コロナの支援あれこれ公開中 いわき市

市は、ホームページ<こちら>の新型コロナウイルス関連情報まとめで、支援制度を紹介するパンフレットを公開している。市ではパンフレットを通じ、生活の安定につなげてほしいとしている。追加・変更があれば随時更新する。