2020年5月3日(日=休刊日)

■<新型コロナ>いわき市で新たに2人 API勤務の家族 同じく陰性から転じる

市は3日、いわき市で新たに2人、新型コロナウイルスの感染者が確認されたと明らかにした。2人は市内の60歳代の無職女性(Aさん=仮名)、20歳代の無職男性(Bさん=同)。それぞれ症状はないが、クラスター(感染集団)が発生した「エーピーアイ コーポレーションいわき工場」(API=常磐三沢町)に勤務し、4月14日に陽性と分かった60歳代男性と同居する妻と息子。同じく一緒に住むBさんの兄で、30歳代のアルバイト男性(Cさん=同)も1日、陽性と診断されている。

飯尾仁市保健福祉部長が3日夕方、市役所での臨時記者会見で詳細を公表した。いわき市としては14、15例目となる。API関連の感染者は計12人となった。

市によると、A、Bさんは同居家族が発症したものの、Cさんと同じく、4月16日にPCR検査によって、陰性と確認された。その後は健康観察中だったが、Cさんが28日に頭痛や咽頭痛を覚え、5月1日に陽性とされたため、改めてPCR検査をしたところ、A、Bさんも陽性と判明した。A、Bさんとも4日、県内の感染症指定医療機関に入院する予定。

<市内7例目の男性は退院>

記者会見の席上、新家利一市保健所長が、4月17日に陽性となった市内7例目で、東京都の30歳代の会社員男性(Dさん=仮名)が、3日に退院したと発表した。

Dさんは出張で来市していたが、仙台市で新型コロナウイルスの感染者と濃厚接触したと伝えられたにもかかわらず、いわき市に来ていた。なおDさんは4月9日から、いわき市に滞在していたとされたが、市は調査の結果、13日からだったと訂正した。

写真は、感染者について公表する飯尾部長(左)と新家所長=3日午後6時