2020年4月20日(月)

■不要不急の外出自粛も いわきFC「体を動かす機会に」 トレーニング動画公開

サッカー・いわきFC(日本フットボールリーグ=JFL)は19日、動画投稿サイト「YouTube(ユーチューブ)」に、トレーニングプログラム「いわきFC体操」を公開した。いわきFCでは新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、不要不急の外出自粛が求められている中、公開された動画を通じ、体を動かす機会にしてほしいとしている。

動画の公開は、日本サッカー協会が提唱する「#いまスポーツにできること」の一環。活動が制限されている人たちに向け、健康維持・促進を図る狙いを持つ。いわきFC体操の動画には、選手会長のMF平沢俊輔、DFウェズレイ・ロドリゲス、DF松本健太郎、GK似鳥康太が出演し、鈴木秀紀パフォーマンスコーチの指導を受けながら、音楽に合わせ、5分間(途中休憩あり)にわたって、全身を動かすトレーニングプログラムを紹介している。

厳しい5分間だが、平沢は「皆さんで楽しく踊ってください」とエールを送る。今後も、「自重でできる簡単トレーニング」や、「HIIT(高強度インターバルトレーニング)初級編」など、いわきFCならではの動画をアップロードする予定。クラブのビジョン「日本のフィジカルスタンダードを変える」を、自宅にいながら体感できる。

また、子どものための運動プログラムなども配信する計画という。詳しくは、公式チャンネル「IWAKI FC CHANNEL」<こちら> まで。

写真は、公開された「いわきFC体操」より(クリックで拡大)

■市内10例目の女性 さかえ保育園に勤務

市は20日夕方、いわき市10例目として、18日に発表された新型コロナウイルスの感染者で、40歳代女性の勤務先について、常磐上湯長谷町のさかえ保育園と明らかにした。40歳代女性は保育士で、同園の同意が得られ、公表に至った。

40歳代女性は18日に感染が判明。同居する10歳代の息子が、クラスターが生じた医薬品等を扱う「エーピーアイ コーポレーション(API)」のいわき工場(常磐三沢町)に勤務し、16日に市内5例目の感染者となっており、市は家族間でうつったとしている。

なお、8日に感染が分かった市内2例目の40歳代男性の子どもが、さかえ保育園に通っているが、この子どもは陰性のため、市の担当者は「たまたま一緒だった」と関連性を否定した。

また、さかえ保育園は9日から臨時休園しており、40歳代女性から園児に二次感染する可能性はないと考えている。

■ミズバショウひっそりと 鬼ケ城に湿原の妖精

市内2番目の高峰・鬼ケ城山(887・3メートル)中腹にある「いわきの里・鬼ケ城」(川前町上桶売)でいま、湿原の妖精・ミズバショウがかれんな姿を見せている。田村市滝根町との市境に近い、いわき市北部の標高約650メートルにある同施設では、四季折々に美しい草花が咲く中で登山やキャンプが楽しめ、市内より半月遅れの桜まつりや星空観察、コンサートなどが開かれている。

そんな自然豊かな敷地内を流れる沢では毎年、市内では珍しいミズバショウが見られる。尾瀬に似た気温の低い高原の湿地帯という特性を生かして、来場者の目を楽しませようと植えられた。長い桜並木のソメイヨシノもまだ二、三分咲き程度。5月2日に予定されていた桜まつりの中止も決まっており、訪れる人もほとんどいない水辺でひっそりと遅い春を迎えている。

写真は、今年もかれんな姿を見せているミズバショウ=19日(クリックで拡大)

■「ハイマガ」テイクアウトできる店舗 ネットで発信

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い外出自粛が続く中、苦境に立たされている飲食業界を盛り上げようと、市内でフリーペーパー「ハイマガジン」を毎月発行している、ハイマガジン編集部はこのほど、会員制交流サイト(SNS)のフェイスブックのグループページ「テイクアウトいわき」を開設した。飲食の持ち帰りサービスを行う店舗を紹介する内容で、編集部では「経営が悪化すると地域全体に影響が出る。情報屋として少しでも応援できれば」と語っている。

新型コロナウイルスの感染拡大により緊急事態宣言が全国対象となり、本市でも外出自粛に伴い店内での飲食提供を自粛する店が広がっている。

経営状況が厳しさを増す中で少しでも売り上げにつなげようと、ランチ、ファストフードなどの持ち帰りサービスを行う店が少しずつ増えつつあり、ハイマガジン編集部では飲食店舗を少しでも応援しようと、3月下旬にフェイスブックのグループページ「テイクアウトいわき」を開設。

最初は「どこどこの店でテイクアウトメニューを提供している」などといった利用客の投稿が主だったが、次第に持ち帰りサービスを行う飲食店経営者も参加して情報提供を行うようになり、注目を集め始めた。

今月上旬には、フェイスブックを利用していない人もパソコン、スマートフォンで簡単に閲覧できるようにと、ボランティアの協力を得てインターネットのサイト<こちら>も開設。情報はフェイスブックの情報を再掲載する形で随時更新されており、20日現在、和食、洋食、ラーメン、カフェ、バー、イタリアン、中華など100店舗を超える店と持ち帰りのメニュー、サービスが紹介されている。

編集部ではは「飲食店の経営が悪化すると我々地域にも大きな影響が出る。コロナに負けないよう少しでも応援したいし、いわきを盛り上げたい」と、積極的な利用を呼び掛けている。

写真は、市内飲食店の持ち帰りメニューなどを紹介し、話題を集めているサイト「テイクアウトいわき」(クリックで拡大)

■中央署 わが子殺害の18歳少女逮捕 目立った外傷なし

生後9カ月のわが子を殺害したとして、いわき中央署は18日午後7時2分、いわき市在住の無職少女(18)を殺人の疑いで逮捕した。逮捕容疑によると、母親である少女は17日未明、市内の自宅で、生後9カ月の男児を窒息させて殺害した疑い。

事件は17日明け方、市内の医療機関から、搬送された男児の死亡に不審な点があると、同署に連絡があって発覚した。同署では遺体を司法解剖するとともに、少女から事情を聴き、容疑が固まったため逮捕した。

少女は「(容疑事実に)間違いありません」と供述しており、取り調べにも素直に応じている。同署によると、男児に関する虐待の情報は把握していない。捜査関係者によると、男児には目立った外傷はなかった。少女は市内の集合住宅に住んでいる。

同居する家族はいるが、犯行には気付かなかったとしている。同署は19日、少女の身柄を地検いわき支部に送致し、本格的な取り調べに入った。

写真は、送検される少女が乗った車両=19日(クリックで拡大)