2020年3月28日(土)

■小川・諏訪神社のシダレザクラ八分咲きに 新型コロナでライトアップは中止

小川郷総鎮守の諏訪神社(小川町塩田、白土陽朗宮司)境内で28日、市指定天然記念物「諏訪神社のシダレザクラ」が八分咲きとなっている。今年は全国的に桜の開花が早まっており、シダレザクラも例年より早く満開に近づいている。

シダレサクラは樹齢500年以上とされ、樹高11・5メートル、幹回り3・6メートルの巨木。毎年咲き誇る時期に「しだれ桜まつり」と称し、ライトアップイベントなどが催されている。ただ今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、4月に開催予定のイベントが全て中止になったほか、境内での桜茶、甘酒、饅頭(まんじゅう)の販売も見送られた。

それでも多くの市民らが、美しい姿を一目見ようと足を運んでおり、訪れた人からは「この社会情勢で団子などが売られないのは残念だが、桜は変わらずきれいだった」といった声が聞かれた。

写真は、諏訪神社境内に咲くシダレザクラ=28日(クリックで拡大)

■コロナ禍窮地の店舗支援 いわき商議所がネットで紹介

いわき商工会議所(小野栄重会頭)は31日から、新型コロナウイルスの影響で、売り上げが落ち込んでいる市内飲食店・旅館を支援するため、インターネットを通じた広報活動「♯いわき支えあいキャンペーン」を始める。キャンペーンを通じ、店舗ごとの特典メニューや少人数での宴会プランなどを紹介し、いわき市の飲食需要を盛り上げていく。

いわき市の飲食店では新型コロナウイルスの感染拡大や、イベント自粛のあおりから、2〜4月の予約が軒並みキャンセルされている。また旅館・ホテルでも、宿泊の取りやめが相次いでいる。

今後はイベント中止で余った商品の紹介や、旅行券・クーポン券の販売も検討していく。キャンペーンの参加など、詳しくはいわき商工会議所ホームページ内<こちら>から。

チラシは、いわき商工会議所による呼びかけ(クリックで拡大)

■デブリの除去は3号機2番目に 福島第一原発

東京電力は27日、福島第一原発の廃炉の詳細な作業工程などを示した計画を公表し、溶けた核燃料と原子炉内の構造物が混ざった「核燃料デブリ」の取り出しについて、2号機の次に3号機で実施し、最後に1号機で行う方針を明らかにした。3号機の取り出し時期は、2031年を目安としている。

政府が昨年改訂した廃炉工程表によると、最初に取り出す2号機では2021年内に少量を採取する試験的取り出しから始め、2023年度以降、段階的に取り出しを増やしていく。

1号機は格納容器周辺の放射線量が推定で毎時約1000ミリシーベルトと高く、作業が困難なことなどから、東電は3号機を優先させた。3号機は格納容器内の水位が高いため、水位を下げてから取り出し作業にかかる。

一方、使用済み燃料プールからの燃料取り出しについて、作業を始めている3号機の後、事故が起きていない6号、5号機の順に着手し、2号機、1号機に続く。4号機は既に終えた。計画は、昨年末に政府が決定した廃炉工程表の改訂に基づき、東電が詳細な作業の工程を作成した。(読売新聞社配信)

■ら・ら・ミュウ あす「リフレッシュ体操イベント」

市観光物産センター「いわき・ら・ら・ミュウ」は29日、全国で展開しているフィットネスクラブ「スポーツクラブルネサンス」とコラボし、子ども向けの参加費無料のリフレッシュ体操イベントを同センターの西側広場で開催する。

新型コロナウイルスの感染拡大により公立の小・中学校、高校が休校となっていることを受け、運動不足とストレスが懸念される子どもたちに体を動かし、リフレッシュしてもらおうと企画された。

同クラブのインストラクターが講師を務め、子どもたちの運動レベルに合わせて30分程度の体操プログラムを提供する。未就学児は午前11時、小学生は午後1時、中学生以上は午後2時からで、定員は各回10組。着替えを持参すること。雨天中止。問い合わせは同センター=電話(92)3701=まで。