2020年3月1日(日)=休刊日

■いわき市で県立高卒業式 新型コロナの影響色濃くも門出の日迎える

県内の多くの県立高で1日、卒業式が開かれ、いわき市の各校でも、生徒が慣れしたんだ母校に別れを告げた。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、規模縮小の措置が取られ、アルコール消毒液を置いたり、教室での授与式に変えたりと、学校ごとに予防の取り組みが行われた。

磐城高(阿部武彦校長)では、314人(男子152人・女子162人)が門出の日を迎えた。式典は例年、在校生も参加しているが、今年は保護者のみの出席で、来賓あいさつも割愛する内容とし、ほとんどの卒業生がマスク姿という異例の形となった。

卒業生一人ひとりの名前が読み上げられた後、阿部校長が生徒代表の長瀬慶信さんに証書を授与し、「磐城魂を全世界どこでも貫き通してほしい。焦らず、慌てず、あきらめず、明日を信じて栄光をつかみ取るように」とエールを送った。大川勝正PTA会長が祝辞に立った。

保護者に見守られながら、卒業生が会場の体育館を後にすると、思わぬサプライズがあった。吹奏楽部が演奏を披露する中、校舎までの間に野球部やラグビー部、バスケット部などの後輩たちが待ち受けており、先輩の旅立ちを拍手で祝った。

写真は、マスク姿が目立った磐城高の卒業式=1日(クリックで拡大)