2020年2月27日(木)

■新型コロナ影響拡大 いわきFC JFL開幕延期に 平競輪場も場外発売中止

新型コロナウイルスの感染拡大は、いわき市でも影響が広がっている。サッカー・いわきFCが今季から昇格した日本フットボールリーグ(JFL)は27日、第1・2節の延期を発表した。また競輪とオートレースを統括するJKAは27日から、本場での車券発売は実施せず、当面の間は無観客での開催とし、場外車券売り場も中止とした。いわき平競輪場も郡山市の郡山場外を含め、場外発売を取りやめている。

安部首相が26日午後、新型コロナウイルス感染症の対策本部で、多数の観客が集まるスポーツ・文化イベントについて、主催者に対し、今後2週間は中止や延期、規模縮小などの対応を取るように要請する方針を明らかにしたことで、行事の関係者は対応に追われた。

JFLは開幕戦の延期に関して、感染予防・拡大防止の考えを踏まえたとし、「試合を楽しみに待っていただいていた、ファン・サポーターの皆さま、事情をご賢察の上、ご理解いただきたくお願い申し上げます」とのコメントを出した。

いわきFCの試合としては、3月15日にならでんフィールド(奈良県奈良市)で行われるアウェー・奈良クラブ戦、同22日のいわきグリーンフィールドでのホーム開幕戦・ヴェルスパ大分戦が見送られる。

これに伴い、JFL最初の試合は3月28日、ユアテックスタジアム仙台(宮城県仙台市)でのアウェー・ソニー仙台FC戦に。ホーム開幕戦は4月5日、いわきグリーンフィールドでの鈴鹿ポイントゲッターズ戦となる。

さらに、いわきFCのトレーニングゲームも無観客となる。運営元・いわきスポーツクラブによると、3月1日に常磐上湯長谷町のいわきFCフィールドで、新潟医療福祉大を迎える試合は、観客を入れない形で開く。

いわき平競輪場の次の本場開催は、3月13〜15日の3日間。JKAは現時点で、当面の間の終期を同11日としているが、市公営競技事務所では観客を入れるかは未定としている。なお電話・インターネット投票では、通常通りに車券は購入できる。

写真は、場外発売が中止となったいわき平競輪場=27日(クリックで拡大)

■優勝目指して頑張って! 磐城ナインに寄せ書き

『かっとばせーホームラン』『ゆうしょうめざしてがんばって』。第92回選抜高校野球大会(3月19日開幕・阪神甲子園球場)に21世紀枠で出場する磐城の健闘を願い、平一小敷地内の放課後児童クラブの「あげつち学童保育クラブ」「あげつちの丘学童保育クラブ」が26日、磐城ナインに児童らが書いた応援メッセージの寄せ書きを贈った。

磐城は昨年春から、野球人口拡大に一役買おうと、平一小内に隣接する両クラブを訪問。センバツ出場決定後も定期的に訪れ、児童たちとふれあい、野球の楽しさなどを伝えている。寄せ書きは約1メートル四方。

児童や保護者、両放課後児童クラブのスタッフら約70人が真っ白な綿生地に色とりどりの油性ペンを使って、四半世紀ぶりに甲子園の舞台に立つ磐城ナインにメッセージを寄せた。

寄せ書きを提案したのは、「あげつちの丘学童保育クラブ」の支援員水谷加代子さん。水谷さんの次男直道さんはいわき光洋OBで、99回夏の福島大会の準V戦士。王者・聖光学院との決勝では同点のホームを踏み、中継ぎで登板するなど攻守で活躍し、甲子園の舞台にあと一歩まで迫る健闘を見せた。

「野球をやっている子にとって、寄せ書きは力になるはず」と水谷さん。この提案に賛同した「あげつち学童保育クラブ」の支援員加藤江里子さんが青と赤のフェルト生地を使い、校章と「必勝」の文字を刺しゅうし、その周りにメッセージを書き入れ、選手たちにこれまで感謝の気持ちを伝えた。

甲子園前最後の訪問となった26日、平一小そばの子鍬倉神社の急こう配をいかしたランニングメニューを終えた選手たちが、いつも通り子どもたちの前に登場。すると、代表児童2人が岩間涼星主将(2年)に寄せ書きを手渡した。

この日は前日の大雨でグラウンドが使えず、恒例の野球のミニゲームや鬼ごっこなどは中止となり、子どもたちは残念顔。だが、<磐高のお兄ちゃん>たちの活躍を期待し、笑顔でエールを送っていた。

ちびっ子たちからのサプライズに、磐城ナインは「うれしい」と大喜び。岩間主将は「子どもたちのためにもやるしかない。自分たちの活躍する姿をテレビを通して、応援してほしい」と闘志を燃やした。木村保監督は「子供たちの大きな力を受け止め、さらに精進していきたい」と来る大一番に向けて、教え子たちの気合を入れ直した。

写真は、応援メッセージ入りの寄せ書きを受け取る笑顔の磐城ナインと児童たち=26日(クリックで拡大)

■新型コロナウイルス 多方面に影響続く

【県教委 公立学校に対策通知 卒業式の短縮も】

県教委は26日、新型コロナウイルスの感染広がりに伴い、いわき市を含む公立小・中学校、高校に対し、万全の対策を期すよう通知した。特に3月1日には多くの県立高で卒業式を控えており、判断は各校に委ねるも、式典の時間短縮や規模縮小を例示した。

3月4〜6日に行われる県立高入試・前期選抜に関しては、予定通り実施するとした上で、受験に当たっては、感染拡大防止のため、マスク着用などの咳(せき)エチケットを徹底するよう求めている。なお本人や同居する家族が感染したり、中学校が臨時休業となった場合には、3月11日の追試験の対象となる。

【震災追悼式 市主催は規模検討 政府は縮小固める】

市は新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえ、市主催の東日本大震災追悼式に関して、出席者を抑えるなど規模の縮小を検討している。市主催の追悼式は3月11日、いわき芸術文化交流館「アリオス」で開かれる。

同じく3月11日に、東京都千代田区の国立劇場で行われる政府主催の追悼式については、規模を縮小する方針を固めた。菅義偉官房長官は27日午前の記者会見で、「政府がイベントなどの開催の必要性について再検討を要請していることも踏まえて、現在検討中だ」と述べている。

【センバツ 3月4日に開催あり方協議へ】

日本高野連は26日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、3月19日に開幕する「第92回選抜高校野球大会」について、同4日の運営委員会で、開催のあり方を協議すると明らかにした。現時点では予定通り行われる方針だが、今後の状況を踏まえて判断する。

第92回選抜高校野球大会には21世紀枠として、いわき市から磐城高が出場する。スポーツ界ではプロ・アマ問わず、延期や中止、無観客試合が相次いでいる。