2020年2月18日(火)

■綾瀬はるかさん 湯本高サプライズ訪問 聖火ランナー激励

女優の綾瀬はるかさん(34)が17日、常磐上湯長谷町の湯本高を訪問し、2020年東京五輪の聖火リレーのランナーで、フラダンス部の佐藤暖日(はるひ)さん(17)=2年=をサプライズで激励した。NHK大河ドラマ「八重の桜」や、TBSドラマ「義母と娘のブルース」など、多くの作品に主演する綾瀬さんは、東京五輪スポンサー企業「日本コカ・コーラ」のブランド代表として、自らも聖火リレーのランナーに決定しており、佐藤さんに「楽しんで走り抜けてほしい」とエールを送った。

サプライズによる激励は日本コカ・コーラが企画し、約480人の生徒と交流した。生徒は何も知らされておらず、綾瀬さんが体育館に登場すると、割れんばかりの歓声が上がった。綾瀬さんはフラダンス部「ヴェリナ・マハロ」のメンバーと一緒に、沿道での応援ポーズを考え、部員と一緒に踊りのしぐさを披露したほか、直筆メッセージが入った横断幕を掲げ、生徒全員と記念撮影に臨んだ。帰り際にはハイタッチにも応じ、生徒にとって忘れらない一日となった。

イベント終了後、綾瀬さんは「あたたかく迎え入れてもらい、私が元気をもらった。佐藤さんには、福島の代表をかみしめてほしい」と話し、佐藤さんは「多くの人に支えられていると実感した。綾瀬さんの思いも胸に、本番は頑張りたい」と誓った。

聖火リレーは3月26日、Jヴィレッジ(楢葉、広野町)をスタートし、3日間をかけて県内26市町村を回り、佐藤さんは初日の26日を担当する。またフラダンス部「ヴェリナ・マハロ」も同日、初日の聖火の終点となる南相馬市で、到着を祝う式典・セレブレーションに出演する。

写真は、湯本高の生徒と一緒に記念撮影に臨む綾瀬さん=17日夕方(クリックで拡大)

■サンシャインマラソン 清水市長「可否両方を検討」

清水市長は18日、新型コロナウイルスの感染が広がりを見せる中、23日に行われる「第11回いわきサンシャインマラソン」の実施可否について、いわき民報社の取材に応じ、「開催する・開催しないの両方のパターンを検討している」と語った。本番まで残り5日となっており、近いうちに検討結果を示すとした。

いわきサンシャインマラソンの実行委員会は、開催に向けて、ランナー・スタッフにマスク約1万枚を準備するほか、前日のウエルカムパーティ会場、当日のシャトルバスや更衣室に、アルコール消毒液を配置する方針を決めている。また恒例となっている沿道からのハイタッチも、無用な接触を防ぐため自粛を通知した。

新型コロナウイルスの感染は、全国の市民マラソンに影響を及ぼしている。3月1日に東京都内を会場とする「東京マラソン」は、一般ランナーの参加を取りやめた。いわきサンシャインマラソンには、県内外から1万281人(うちフルマラソン7140人)がエントリーしているが、新型コロナウイルスは無症状の感染者もいるため、大会中止を求める声も上がっている。

厚生労働省によると、国内で確認されている新型コロナウイルスの感染者は17日現在、横浜港(神奈川県横浜市)に停泊するクルーズ船の乗客・乗員の454人を含む、520人となっている。

■県立高入試 前期選抜の最終出願状況 全体最高は平工・情報の1・53倍

県教委は17日、今春から導入した県立高校入試制度として、前期選抜の特色選抜と、一般選抜を含む学科全体の最終志願状況を公表した。市内高校の前期選抜では、全日制15校の定員2520人に対し、2464人が志願し、倍率は0・98倍だった。

学科全体の倍率で最も高いのは、平工業・情報工学の1・53倍。磐城・普通が引き続き1・02倍にとどまったほか、市内12校・20学科の定員割れは変わらなかった。定時制のいわき翠の杜にも変動があった。

県立高入試では昨春までの自己推薦に当たるI期選抜、一般入試に当たるII期選抜を統合し、前期選抜と改め、すべての生徒に学力検査を課す。

特色選抜はI期選抜と同じく自己推薦の形を採っているが、学校ごとに志願してほしい生徒像を設定している。市内の最高倍率は磐城桜が丘・普通の2・13倍で、県内でも2番目に高かった。

ただ、いわき市でも多くの学校が定員を満たしていない状況にあり、学校ごとの条件も含め、複雑な内容から敬遠されたとみられる。

なお一般選抜の募集人数は、特色選抜の合格者を差し引いた人数となるため、県教委は一定の目安として、全体の志願倍率を出している。前期選抜は3月4日に特色選抜、一般選抜ともに学力検査を実施し、同6日までの3日間で、特色選抜の小論文や実技を行う。

合格発表は同16日。定員に満たない際は昨春までのIII期選抜に代わり、後期選抜が行われる。後期選抜は翌17日から受け付ける。市内の志願状況は表の通り(クリックで拡大)。

■4日以上の高熱など相談を 新型コロナ厚労省が目安示す

厚生労働省は17日、新型コロナウイルスの感染広がりに対し、国民向けの相談・受診の目安を公表した。初めて示された目安では発熱の症状がある場合、学校・職場を休んで外出を控え、検温を毎日するよう求めている。

その上で、<1>風邪の症状や37・5度以上の発熱が4日以上続いている(解熱剤を飲み続けなければならないときを含む)<2>強いだるさ(けん怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある――のいずれかに該当する際は、専用窓口「帰国者・接触者相談センター」に電話で相談すればよい。

いわき市の相談センターの連絡先は、電話(27)8596。高齢者のほか、人工透析を受けたり、免疫抑制剤を服用している人は、発熱が2日程度続いた段階で連絡を勧めている。妊婦に関しても同様だ。