最終更新:2月17日午後5時56分

■サンシャインマラソン 予定通り開催の意向 マスク1万枚・消毒液準備も不安の声

23日に行われる「第11回いわきサンシャインマラソン」の開催まで、17日で1週間を切ったが、新型コロナウイルスの感染が広がりを見せ、実施について不安視する声が上がっている。実行委員会の担当者は17日、いわき民報社の取材に対し、ランナーやスタッフ向けにマスク1万枚を準備したほか、ウエルカムパーティー会場やシャトルバス、更衣室にアルコール消毒液も配置すると明かし、「国からの中止要請などが無い限り、予定通り大会を開催する」と語った。

厚生労働省によると、新型コロナウイルスの国内の感染者数は16日現在、横浜港(神奈川県横浜市)に停泊したクルーズ船の乗客・乗員355人を含め、414人に上っている。中国国内は依然深刻な状況が続いており、中国政府の国家衛生健康委員会の17日の発表によると、中国本土の死者は16日からの24時間で105人増え、1770人となった。感染者数は累計で7万548人に達した。

全国の市民マラソンも影響を受けている。熊本県熊本市で16日に開かれた「熊本城マラソン」では、いわきサンシャインマラソンと同じように、大会事務局がマスクを用意。中国在住の参加者に対しては、出走の自粛を伝えた。また3月1日に東京都内を会場とした「東京マラソン」では、出走者を招待選手などに絞り込み、規模を大幅に縮小する方針が決まった。

いわきサンシャインマラソンでは、香港や台湾に住所を持つ人がエントリーしているが、中国からの参加はないという。ただ無用な接触を防ぐため、恒例となっている沿道からのランナーへのハイタッチは、控えるよう通知を出している。大会規模の縮小も考えてはいないが、新型コロナウイルスを理由に、数十件のキャンセル希望も寄せられている。

実行委員会では大会当日、ランナー個人での体調確認を行うよう啓発している。仮に体調不良や発熱がある場合は出走を取りやめるほか、本番中に異常を感じた際は、ただちに走るのを中止し、近くにいる大会役員や救護班に必ず申し出るよう求めている。担当者は「万全の態勢で臨む」と強調した。

写真は、マスク姿のランナーが目立った「熊本城マラソン」(読売・浦上太介撮影)=16日(クリックで拡大)

■山梨から「宇宙桜」苗木寄贈 いわきの復興願い

国際宇宙ステーションの日本の実験棟「きぼう」に運ばれ、宇宙を旅した桜の種から育てられた「宇宙桜」のうち、山梨県北杜市の「宇宙神代桜」の苗木が、いわき市に寄贈された。苗木は高さ約2メートルで、東日本大震災・東電福島第一原発事故に加え、昨年10月の台風19号による被災からの復興を願う気持ちが込められており、5月30日に市フラワーセンターで植樹式が開かれる予定だ。

宇宙桜の寄贈は、一般財団法人ワンアースが進める「きぼうの桜」事業の一環。震災で甚大な被害を受けた岩手、宮城、福島県に苗木を植樹することで、津波の記憶を後世に伝えていくほか、防災・減災のシンボルとして、兵庫県や埼玉県でも植えられている。

宇宙神代桜は北杜市の実相寺に立ち、まれに通常の桜より1枚多い6枚の花びらを付けることでも知られている。母樹・山高神代桜は樹齢2千年とも言われるエドヒガン種の古木で、三春町の滝桜と並んで、日本三大桜の一つとされている。

寄贈式は14日、北杜市役所で行われた。いわき市から渡辺仁副市長らが出席し、北杜市の渡辺英子市長から苗木が手渡された。式典に際して、きぼうの桜を通じ、いわき市と北杜市の交流を深めることも話し合われた。

写真は、宇宙桜の苗木を受け取った渡辺副市長(左)(ワンアース提供=クリックで拡大)

■金澤翔子美術館書き初め展 レジェンド賞は東京の岩田さん

金澤翔子美術館(金澤泰子館長)恒例の第8回書き初め展の入賞作品が先ごろ決まり、表彰式が16日午後、遠野町根岸の同美術館で開かれた。全国から1458点の応募があり、2年連続大賞者に贈られる第1席のレジェンド賞は曹全碑(そうぜんひ)の臨書を題材とした岩田彩乃さん(東京・佼成学園女子高2年)、いわき民報賞は「つぼみ」としたためた湯本書道教室の藁谷知世さん(8)=湯本一小2年=が受賞した。市教委、いわき民報社など後援。

日本の伝統文化の書に親しみ、書く楽しさや元気な心を育んでもらおうと毎年開催されてる。今年も一般の部と、小学生から高校生を対象にした学生の部が設けられ、昨年より339点多い力作が寄せられ、金澤館長が審査した。

表彰式には東京五輪の公式アートポスターの製作者に選考され、先ごろ作品がお披露目されたばかりのダウン症の書家金澤翔子さんも立ち会い、入賞者のうち出席した25人に表彰状と記念品が手渡された。

出席者を代表してあいさつに立った、市長賞(学生の部)受賞者の小野寺沙夏さん(12)=湯本書道教室、湯本一小6年=は受賞を機により一層精進することを誓いながら「書の美しさを伝えられるよう続けていきたい」と喜び、いわき民報賞を受賞した藁谷さんは「憧れの金澤翔子さんに表彰され、うれしかった」と笑顔をみせた。

式では清水市長、森雅子法相、吉野正芳衆院議員、岩城光英元法相、蛭田克市議、三瓶晴彦トーカンオリエンス代表取締役会長、大倉智いわきスポーツクラブ代表取締役社長が祝辞を贈った。

また式終了後、翔子さんが恒例となった揮毫(きごう)を披露。画箋(せん)紙を前に精神統一を行った後、泰子さんの支援を受けながら「感動」の書を書き上げた。途中、文鎮を踏んで驚き、ちゃめっ気たっぷりな笑顔を見せるなど、入賞者と家族は力強く躍動感あふれる書とのギャップに驚きながら、感動したようすで翔子さんとの交流を楽しんでいた。

写真は、左がレジェンド賞の岩田さん、右がいわき民報社賞の藁谷さんの作品(クリックで拡大)