2020年2月8日(土)

■アクアマリンに「つるし雛」 一足早く春の雰囲気を 3月3日まで

ふくしま海洋科学館「アクアマリンふくしま」早春恒例のひな祭りイベントが8日午前、本館1階エントランスホールと3階オセアニックガレリアで始まった。会場には金魚や伊勢えび、干支(えと)のネズミなど、5000個ほどの縁起ものが飾られた色とりどりのつるし雛(びな) が登場し、来館者を楽しませている。3月3日まで。

つるし雛は、中之作地区の早春の風物詩として親しまれている「つるし雛飾りまつり」の発起人、パッチワークちりめん細工教室「ままや」が提供したもので、子どもたちの健やかな成長と健康を願い、教室を主宰する中川敬子さんと生徒たちが古布ちりめんで一針一針丁寧に縫い上げたという。

サルや桃、毬(まり)、トウガラシ、ウサギといった縁起ものが数多く飾られ、来館者たちは記念撮影をするなどし、ひと足早く春の雰囲気を味わっていた。

また、22、23、29日と体験教室「干支の子(ね=ねずみ)をつくりましょう」を開く。参加費は700円。古布のちりめんで高さ約7センチのネズミの置物を作る内容となり、定員は各日50人。開催時間は各日午前10〜11時半、午後1〜3時(材料がなくなり次第終了)。問い合わせは同館=電話(73)2525=まで。

写真は、来館者たちの人気を集めている華やかなつるし雛=8日(クリックで拡大)

■台風19号の河川決壊 被災市民ら連絡会発足

昨年10月の台風19号で夏井川などが決壊・氾濫し、被害を受けた住民らによる「夏井川・新川・好間川水害対策促進連絡会」が発足し、市文化センターで8日、結成総会が開かれた。地域住民ら約60人が出席し、結成に先立って行われた現地調査の結果を報告し、県や県議会に要望書を提出する方針を決めた。

会長には平下平窪字大念仏の元小学校教員・佐々島忠男さん(76)が選ばれたほか、顧問に古市三久県議(県民連合)、吉田英策県議(共産党)が就き、出席者と意見交換に臨んだ。

連絡会によると、県は平成14年から夏井川の河川改修に着手し、30年計画となっているが、東日本大震災による津波対策の影響もあって、現在までに河口から平・鎌田橋までの7キロの整備にとどまっている。

早期の実施がかなわなかったため、夏井川の決壊が起きたとし、関係者からは「天災ではなく人災だ」との声が上がっている。また支流の好間川にポンプ場がない点や、新川沿いで地盤沈下が生じていることから、氾濫が起きたとも指摘する。

特に夏井川は7カ所で決壊が起きるも、仮復旧の状態が続いており、連絡会では12日、県に台風によってえぐれた部分も含め、対策を強化するよう要望書を出す。2月中には県議会にも同じ内容を伝える予定だ。

佐々島さんは夏井川の決壊箇所の近くに住んでおり、「6月には梅雨時を迎えるが、1月29日にも大雨があったばかりで、いつまた決壊するか分からない」と不安を吐露する。2階建ての自宅は1階部分が約1メートル水没し、2階で不自由な生活を余儀なくされている。「行政とも連携し、生の声を届ける住民運動を目指していく」と語った。

写真は、連絡会の設立総会の様子=8日(クリックで拡大)

■いざセンバツ 磐城高 春1勝に向けて通常練習を再開

第92回選抜高校野球大会(3月19日から13日間、兵庫県・阪神甲子園球場)に21世紀枠で出場する磐城が7日、学年末考査を終え、11日ぶりに通常練習を再開した。センバツ開幕まであと41日。台風被害を受けたグラウンドの整備も完了し、悲願の<春1勝>に向けて、気持ちを新たに、スタートを切った。

磐城ナインは4〜7日の学年末考査に向けて、1月28日以降、練習を制限。主戦・沖政宗(2年)は「野球がやりたくてうずうずしていた」とすがすがしい笑顔でグラウンドに戻ってきた。

試験期間中に合わせて4日から、昨年10月の台風19号による水害でぬかるんだ内外野ゾーンを整備。白河市から10トントラック7台分の黒土を運び、グラウンドを重機でならし、練習再開の7日に完了した。

試験を終え、部員たちは午後2時ごろ、練習用ユニホームに着替えて登場。グラウンドが整備中のため、体幹トレーニング、ランニング、ティー打撃の3班に分かれ、体を慣らした。

写真は、遠藤百恵マネジャー(右から3人目)の号令に合わせ、体幹トレーニングに励む選手たち=7日(クリックで拡大)

■福島やゆポスター 韓国の団体が防護服の聖火ランナー 政府「看過できぬ」

【ソウル=岡部雄二郎】2020年東京五輪・パラリンピックを巡り、韓国の民間団体「VANK」(バンク)が、東電福島第一原発の事故による放射能汚染の危険があるとの喧伝(けんでん)を展開している。日本政府は五輪と被災地をやゆする行為だとして、韓国政府に懸念を伝えた。

問題となっているのは、VANKが1月6日にフェイスブックで公開したポスター画像だ。防護服を着た聖火ランナーが描かれており、在韓日本大使館の建て替え工事現場に一時、張り出したとしている。VANK側は「放射性物質の運搬場面をパロディーにした。『放射能の安全』に対する警告だ」と主張した。

ところが、VANKは5日、国際オリンピック委員会(IOC)の広報担当理事から、ポスターについて「政治的メッセージのために、五輪のエンブレムを無断で使用したことを非難する。今後同様の行為を控えるよう求める」とのメールが届いたと明らかにした。VANKはIOCに反論するメッセージを送ったとしており、さらに喧伝を続ける構えだ。

日本政府関係者によると、外務省や大会組織委員会はポスター公開後、韓国政府やIOCに「福島や五輪をおとしめる行為であり、エンブレムの無断使用も看過できない」と伝えていた。

VANKは民族主義的な若者らでつくる団体で、これまでも竹島(韓国名・独島)の領有権主張や、旭日(きょくじつ)旗批判をインターネット上で繰り広げてきた。韓国政府系の財団から少なくとも、2017〜19年に財政支援を受けている。(読売新聞社配信)

写真は、放射能汚染の危険があると喧伝するポスター(VANKのFacebookより=クリックで拡大)