2020年2月7日(金)

■中山間地に健康リスク 推進会議で市内13地区状況「見える化」

市の「令和元年度第2回健康いわき推進会議」が6日午後、市文化センターで開かれた。昨年8月に発足した推進会議は、市内の20の関係機関・団体が横断的に連携し、さまざまな立場から健康を考える機会としており、いわき市の健康指標改善を目指している。会議の席上、検診データを活用した「健康づくり見える化事業」の分析結果1次報告が行われ、主に中山間地で肥満発症リスクや、高血圧性疾患発症リスクが高いことが分かった。

健康づくり見える化事業は、健康課題の解決などを手がける「つくばウエルネスリサーチ」(千葉県柏市)が委託を受け、いわき市の健康に関する実態を数値化した。肥満・高血圧性疾患発症リスクについては、市内13地区を対象に、性別・年齢を調整した上で、平地区を1として、各地区のリスク比を出した。

この結果、肥満は三和、田人、川前、久之浜・大久の各地区、高血圧性疾患は常磐、内郷、三和、田人、川前の各地区で高い傾向にあった。市病院協議会の高萩周作代表理事は地区別の状況を踏まえ、「中山間地は主治医を持っていない人も多いので、そうしたことが影響しているのでは」と指摘する。

また高齢化が進む中で、後期高齢総医療費が平成27)年の489億円から、令和7(2025)年には578億円に上昇すると推計。介護給付費も平成27年の257億円に対し、令和7年は325億円と見込まれるとし、そうした面での対策も必要と説かれた。

<健康長寿に百年構想打ち出す>

推進会議では、事務局(市健康づくり推進課)から、市民の健康長寿を実現する理念条例「(仮称)いわき市共に創る健康づくり推進条例(素案)」が示された。条例制定を図る背景には、いわき市の健康指標が悪い点が挙げられる。平成20〜24年の統計を基に、県内13市で比較した場合、いわき市の心疾患による死亡は男女ともワースト2位、脳血管疾患による死亡は男性が同2位、女性が同1位となっている。

当初は2月の市議会2月定例会に上程する計画だったが、昨年10月の台風19号の影響で、推進会議が同11月から今年2月に延期されたため、3月下旬に市民意見募集(パブリックコメント)を実施し、6月の市議会6月定例会に条例案を提出する方針。

さらに昨年掲げていた「いわき市健康元年」に代わる言葉として、「いわき市健康長寿百年構想」が打ち出された。子どもから大人まで幅広い世代が、健康に関心が持てる施策を展開していくことで、健康寿命100歳と100年後も持続可能な社会を構築していく。

スローガンには、いわき地方の方言で動くを意味し、地域包括ケアの取り組みでもある「igoku(いごく)」を採用。「元気100年 よくかみ、よくねて、よくigoku」と決めた。

表は、いわき市13地区別の健康リスク(クリックで拡大)

■いわきFCの百年構想申請 Jリーグがヒアリング調査

いわきFC(日本フットボールリーグ=JFL)が、日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)の「Jリーグ百年構想クラブ」の認定を受けるため、Jリーグによるヒアリング調査が6日午後、市役所で行われた。

今季からJFLに昇格したいわきFCは、さらに上のカテゴリー・Jリーグ3部(J3)に上がるため、Jリーグ百年構想クラブの認定を申請している。認定に当たっては、運営会社の経営状況やチームの練習環境、自治体の協力などが定められている。

ヒアリング調査には、Jリーグの木村正明専務理事が来市し、非公開で清水市長、県サッカー協会の小池征会長から聞き取りに臨んだ。木村専務理事はヒアリング調査後、人気面での課題を指摘し、34万市民が一度は、いわきFCの試合に訪れるほどの熱気が必要とする考えを示した。一方で、約200社のスポンサーを獲得している点は評価した。

いわきFCの運営元・いわきスポーツクラブの大倉智代表取締役は、JFLから有料試合となるのを念頭に、お金を払ってでも見たいと思えるワクワクする試合を繰り広げると強調。清水市長も、全面的にチームを後押する姿勢を表した。Jリーグ百年構想クラブの認定可否は25日、Jリーグの理事会で決定される。

■市美展「書の部」 きょう開幕 市長賞に馬上溪花さん(平)

第49回いわき市民美術展覧会(市美展)が7日、市立美術館で開幕した。市民美術展覧会運営委員会、市教委、市文化協会、同館主催、いわき民報社などの後援。

市美展は市民が手掛けた作品の公開展示を通じ、創作意欲の向上、本市の美術文化振興を図る毎年恒例の展覧会で書、絵画・彫塑、陶芸、写真の部門ごとに公募している。

同日午前にテープカットを行ったあと、「書の部」の展示が始まり、一般応募79点(うち青少年2点、前年比19点減)、招待作品23点(うち遺作展示2点、前年比増減無し)の計102点の力作を紹介している。展示に先立ち審査が5日に行われ、市長賞に馬上溪花さん(61)=平中山=の「廉頗藺相如列伝(れんぱりんそうじょれつでん)」、市議会議長賞に主婦丹野清波さん(59)=小名浜岡小名=の「陳緝詩(ちんしゅうし)」、市教委教育長賞に主婦藤田桂雪さん(62)=四倉町=の「静慮(せいりょ)」が選ばれた。展示は16日まで(10日は休館)。表彰式は9日午前11時から同館2階ロビーで開かれる。

また、同11時半からは作品解説会、16日午後1時半からは席上揮ごう、磐城高生の書道パフォーマンスが行われる。絵画・彫塑の部は21日〜3月1日、陶芸、写真の各部は3月6〜15日。

写真は、市長賞の「廉頗藺相如列伝」(クリックで拡大)

■けさ 小名浜で氷点下5・5度 今冬一の寒さ

いわき地方は7日、上空に入った寒気と放射冷却に伴い、この冬一番の寒さとなった。福島地方気象台によると、けさの最低気温は小名浜で氷点下5・5度(午前6時44分)を記録し、山田町は氷点下6・9度(同6時3分)まで下がった。