2020年1月19日(日)=休刊日

■いわきFC新体制発表会 初の一般公開型 400人を前にJFLでの戦い誓う

サッカー・いわきFC(日本フットボールリーグ=JFL)の新体制発表会が19日、小名浜のイオンモールいわき小名浜で開かれた。昨季までは新体制発表会を関係者向けに実施していたが、JFL昇格に当たって、今季は初めて一般公開型のイベントとして企画し、サポーターや買い物客ら約400人が観覧した。

新体制発表会では初めに、いわきFCの運営元・いわきスポーツクラブの大倉智代表取締役(50)と、田村雄三監督(37)が登壇し、今季のクラブ方針「『WE PLAY ON』〜魂の息吹(いぶ)くフットボールで人の心を揺さぶる」が示された。

クラブ方針には、東日本大震災をきっかけに立ちあがったクラブとして、前進している姿を見せるとともに、観客をワクワクさせる試合を追求する意味が込められており、大倉氏は「スポーツを通じて社会価値を創造するため、Jリーグに入ってみせる」と、単にJリーグ3部(J3)昇格を目指す訳ではないとの思いを述べた。

またホーム戦に関しては、21世紀の森公園内のいわきグリーンフィールドで11試合、広野町のJヴィレッジスタジアムで4試合を開催予定と説明。専門的見地からけが予防に努めたり、広く人材育成に当たるアカデミーのあり方も伝えられた。

会場では新ユニホームのお披露目、新加入選手9人による自己紹介を行った後、今季所属する24人が一堂に会し、選手会長にMF平沢俊輔(25)、副会長にMF日高大(24)と、ソニー仙台(JFL)から加入したDF田中龍志郎(24)が選ばれたと表明された。

平沢は「きょうは多くの方に集まっていただき、すごい期待されていると感じた。選手会長として、ピッチ外も含め、チームの総和を高めていきたい」と話している。

■バイロンは近日中に契約決まる

いわきFCのMFバスケス・バイロン(19)が、母国のチリ1部リーグ(プリメーラ・ディビシオン)の複数クラブからオファーを受けている件について、大倉氏は新体制発表会の席上、近日中に移籍先が決まると明らかにした。

バイロンは6日から、チリに渡航している。バイロンとは今季の契約を更新していたが、移籍話が持ち上がったため、本人の意思を尊重することとなった。いわきスポーツクラブでは決定次第、改めて発表するとしている。

写真は、サポーターなど約400人を前に登壇したいわきFCの選手ら=19日夕方(クリックで拡大)