2020年1月14日(火)

■戦いはJFLに きょう いわきFC今季初練習

サッカー・いわきFCの今季初練習が14日、常磐上湯長谷町のいわきFCパークで行われた。いわきFCは今季から、日本フットボールリーグ(JFL)に所属し、アマチュア最高峰の全国リーグに戦いの場を移す。

次はJリーグ3部(J3)昇格を目指すが、いわきFCの運営元・いわきスポーツクラブの大倉智代表取締役(50)は初練習に先立ち、「J3に行くことが目標ではない。サッカーでまちづくりに貢献するために、上(のカテゴリー)に行く」と改めて明言した。

いわきFCの今季の編成は25人=チリに渡航中のMFバスケス・バイロン(19)含む。新加入は9人。平均年齢は22歳。最年長はDFウェズレイ・ロドリゲス(27)。全員プロ契約となった。

練習前に実施されたミーティングで、大倉氏は今季の方針に、「”WE PLAY ON”人の心を揺さぶる魂の息吹(いぶ)くフットボール」を掲げると明らかにした。東日本大震災をきっかけに立ちあがったクラブとして、前進している姿を伝えるとともに、観客をワクワクさせる試合を追求する。

田村雄三監督(37)からは、「SPEED〜全てのスピードをあげる」との考えが伝えられた。SPEEDはそれぞれ、スピーディー・パワー・エネルギッシュ・エキサイト・ドリームの頭文字となっている。

頭文字を踏まえ、田村監督は選手の俊敏さや力、活力に加え、見る人を興奮させたり、一人一人の夢や理想をかなえることについて、すべてを加速するよう求めた。

また選手層が少数精鋭となった点から、大倉氏は「全員が戦力」と強調。専門家がケガしやすい部位などを想定し、日々の練習に導いていく仕組みをより整えた。

写真は、上がミーティングで方針を語る大倉氏、下が初練習に臨むいわきFC選手=14日(クリックで拡大)

■初戦は奈良クラブ ホーム開幕戦はヴェルスパ大分

日本フットボールリーグ(JFL)は14日、2020年シーズンの日程のうち、第1、2節とホーム開幕戦の日時・場所を公表した。

いわきFCのJFL初戦として、第1節は3月15日、アウェー・奈良県で奈良クラブと対戦する。第2節がホーム開幕戦となり、3月22日に福島県にヴェルスパ大分を迎える。キックオフはいずれも午後1時で、会場は31日に示される予定。

昨季は全16チーム中、奈良が14位。大分が7位。全日程はじめ詳細なスケジュールは、2月14日に発表される。

JFLには、いわきFCを含む16チームが所属し、ホーム・アンド・アウェーで計30試合が実施される。いわきFCのホーム戦は、21世紀の森公園内のいわきグリーンフィールドに加え、広野町のJヴィレッジスタジアムが会場となる。

■400年続く奇祭 平沼ノ内で「水祝儀」

市無形民俗文化財に指定されている平沼ノ内地区の奇祭「水祝儀」が13日、沼之内公民館敷地内の愛宕将軍地蔵尊堂で行われた。

水祝儀は同地区で、400年以上にわたって実施されている伝統行事で、毎年「成人の日」に新婚の花婿へ冷水を浴びせながら、無病息災、家内安全、豊作、豊漁、火伏せなどを願っている。

今年は小名浜君ケ塚町の会社員大平晃司さん(24)、平沼ノ内の会社員平塚竜司さん(27)が洗礼を受けた。

浴衣とわらじを身につけた2人は同堂で神事に臨み、額に墨で魔よけのダイコン判を押されたあと、社殿前のササ竹4本、しめ縄に囲まれた沼ノ内海岸の海砂に立ち、独身の青年会員4人が扮(ふん)する「桶(おけ)取り」が、足、腰、頭の順に勢いよく冷水を浴びせた。

途中、桶取りは2人をじらそうと住民やカメラマンの方によろめき、水をこぼしたり浴びせるたびに歓声が上がっていた。大平さんは「これを糧に病気にならず、夫婦円満に過ごしていきたい」、平塚さんは「歴史ある沼ノ内の伝統行事に参加させてもらえたので、家庭を支えられるように頑張りたい」と話した。

写真は、桶取りから冷水を浴びせられる大平さん(左)と平塚さん=13日(クリックで拡大)

■県高校新人ラグビー 磐城は18日に安積と準決勝

県高校新人体育大会ラグビーフットボール競技(県ラグビーフットボール協会主催)は大会2日目の12日、いわきグリーンフィールドで2回戦の残り2試合が行われ、4強が出そろった。

第1試合では、平工業が花園出場校の郡山北工業に挑むも、前後半合わせて6トライを献上し、0―36で敗退。第2試合では、いわき勢最後の登場となった勿来工業が松韻福島に前後半で10トライを失い、0―68で敗れた。

この日で前半戦が終了し、後半戦は18日に再開。準決勝以降は30分ハーフで行われる。大会3日目の同日は準決勝2試合を実施。いわき勢で唯一、4強入りを決めた磐城が第2試合(午前11時45分開始予定)で安積と決勝進出をかけて争う。

準決勝に先立ち、7人制のBブロックも実施。磐城農業が本戦で合同チームを組んだ福島東稜、福島との総当たりリーグ戦に挑む。

大会は19日に最終日を迎え、決勝と第3代表決定戦が行われる。決勝は午前11時45分試合開始予定。

写真は、相手ディフェンスに体勢を崩されながらもパスを送る勿来工業のCTB堀越葵(左)=2回戦・勿来工業―松韻福島戦(クリックで拡大)

■市小学校児童書写作品展覧会 小野寺さんに撫順市長賞

市小学校長会(水野達雄会長)主催の「第42回市小学校児童書写作品展覧会」が12、13の両日、いわき産業創造館企画展示ホールで開かれた。

今年は市内小学校65校に加え、双葉北・南小の児童が制作、校内選抜された硬筆(1、2年)、毛筆(3年生以上)作品計760点が展示され、訪れた家族連れなどがわが子の作品に見入っていた。

なお展示に先立ち10日、審査が行われ、各校の特選、金賞、銀賞を選出したほか、特選作品の中から撫順市長賞に小野寺沙夏さん(湯本一・6年)、いわき市長賞に遠藤知胡さん(郷ケ丘・5年)、小学校長会長賞に上遠野真和さん(入遠野・6年)、書写研究部長賞に岡田愛唯さん(藤原・5年)が選ばれた。

写真は、撫順市長賞・小野寺さんの作品など(クリックで拡大)