2020年1月9日(水)

■市の退職者固まる 部長・次長は10人 今春異動は小規模か

市幹部(部長・次長職)の令和元年度退職者が固まった。いずれも定年退職で、部長職は荒川信治(生活環境部長)、大平喜重(会計管理者)、夏井芳徳(教育委員会事務局参与兼いわき総合図書館長)の3氏。荒川氏は勿来町出身。慶応大卒。平成29年4月から現職。大平氏は小川町出身。明治大卒。昨年4月から現職。夏井氏は平中神谷出身。京都大卒。いわき総合図書館長は平成27年4月から務め、昨年4月から参与(部長職)付きに。

次長職は黒川政彦(生活環境部次長)、日西成二(農林水産部次長)、近藤孝幸(土木部次長)、坂本秀夫(四倉支所長)、国井紀子(議会事務局次長)、小野茂(選挙管理委員会事務局長)、志賀智(水道局次長)の7氏となった。

来年度の市の人事は、これから本格的に検討され、3月中旬にも発表される見通しだが、参与付きを除いた部長職の退職が2人に加え、昨年10月の台風19号と続く大雨被害の継続的な復旧・復興を見据え、小規模な内容となる公算が高い。

写真は、左から荒川、大平、夏井氏(クリックで拡大)

■カーシェアと次世代交通を利用しよう トートバッグ進呈

市は8日から、カーシェアリングと、次世代交通システムの実証実験の両方を利用した人に向け、いわき市のブランドメッセージ「フラシティいわき」のトートバッグの進呈を開始した。いずれも市の事業で、連携企画によって利用促進を図る狙いを持っている。

カーシェアリングは車両の貸し出し事業で、昨年3月から市、JR東日本水戸支社、スパリゾートハワイアンズを運営する常磐興産、駐車場経営を手掛けるタイムズ24の4者が展開している。

県内初の官民一体の取り組みとして、JRいわき、湯本駅、スパリゾートハワイアンズ、市役所前に車両を配備し、ビジネスや観光の需要に応えている。JR東日本の電子マネー「Suica(スイカ)」を使ったサービスや、市内観光施設での特典も用意されている。

次世代交通システムの実証実験は昨年11月、小名浜地区で始まり、IoT(モノのインターネット)の活用で、環境に配慮した低速電動自動車両「グリーンスローモビリティ」のもたらす効果を見定めている。

小名浜地区では、来訪者や住民の移動手段の確保に加え、観光地や市街地エリアの回遊性向上を目指しており、平日は予約に応じて、土日・休日は定時定路線で運行している。来年度は平中心市街地や、いわきニュータウンでも実施し、いわき市の交通課題の解消を探る。

2つの連携企画は3月8日まで。希望する人はグリーンスローモビリティに乗車する際、タイムズカーシェアの鍵を提示すればよい。問い合わせは、市創生推進課公民連携グループ=電話(22)7025=まで。

写真は、進呈されるトートバック(クリックで拡大)

■きょう 市内公立小・中学校の始業式

いわき市の公立小・中学校では8日、3学期の始業式が行われ、各校の児童・生徒たちは元気に登校し、冬休み中の話題に花を咲かせていた。

平一小(水野達雄校長、児童406人)では、水野校長がしめ縄と藁を手に「藁は1本では簡単にちぎれるが、しめ縄にすると強くなる。1人では難しい課題も友達と協力して取り組んでください」とあいさつ。2、3、5年生の代表児童が冬休みの生活、3学期の目標、6年生から引き継ぐ伝統などについて発表した。

また各クラスで学級活動が行われ、2年1組では冬休み生活カード、ドリル、家族との読書、料理の記録などを提出。「難しかったことをできるようにしたい」「漢字を完璧にしたい」と目標を持つ児童に、担任の菅野保子教諭は「考える」「知ろうとする」ことの大切さを伝えた。

写真は、冬休み生活カードを披露する平一小の児童=8日(クリックで拡大)

■いわきFC 田村監督続投 J3昇格に手腕期待

サッカーのいわきFCは今季も、監督は田村雄三氏が務めることが正式に明らかとなった。いわきFCは今季から、日本フットボールリーグ(JFL)に戦いの場を移すが、Jリーグ3部(J3)昇格に向けて再び手腕が期待される。

田村氏は群馬県渋川市出身。平成17〜22年にJリーグの湘南ベルマーレに所属。引退後は湘南のスタッフに転身し、28年にいわきFCの強化・スカウト本部長に就いた。29年から現職。37歳。

監督続投は昨年12月の時点で固まっていたが、いわきFCの運営元・いわきスポーツクラブの大倉智代表取締役が7日、鹿島町久保のパレスいわやで開かれた「令和2年新春市民のつどい」で、出席者を前に、1年でJ3に昇格する抱負とともに伝えた。