2020年1月4日(土)

■センバツ吉報向けて 磐城高 新年最初の全体練習に汗流す

第92回選抜高校野球大会(3月19日開幕・阪神甲子園球場)の21世紀枠の東北地区候補校に選ばれた磐城高野球部は4日、同校グラウンドで年明け最初の全体練習を行った。

新年初のミーティングで木村保監督は「自分たちの目標である日本一を目指し、一日一日を大切にして精進してほしい」とあいさつし、選手19人の士気を高めた。このあと、選手たちは学校近くの飯野八幡宮で、必勝祈願を行った。保護者会がかき集めた同校が夏の甲子園で準優勝した昭和46年発行の五円玉を賽銭(さいせん)箱に納め、甲子園出場切符獲得を願い、聖地での先輩超えを誓った。

選手たちは再びグラウンドに戻り、約3時間にわたって練習を実施。初投げ、初打ちをし、気持ちも、体も引き締めた。出場32校は一般選考と同じ24日に決定する。

岩間涼星主将(2年)は「発表が近づいてきたが、浮つかず、<甲子園で勝つ>という気持ちを忘れず、地に足をつけて頑張っていきたい」ときっぱり。運命の日を心待ちしながら、仲間たちと練習に汗を流した。

写真は、あいさつをする木村監督=4日(クリックで拡大)

■いわき市でもUターンラッシュ 5日にかけてピーク

年末年始を古里や行楽地で過ごした人のUターンラッシュが4日、いわき市でもピークを迎えている。JRいわき駅では、大きな荷物やお土産を持った帰省客の姿が多くみられ、再び会う時を楽しみにしながら、見送りに来た市民らと別れを惜しむ様子があった。

常磐道いわき中央IC(インターチェンジ)の料金所でも、家族連れの他県ナンバー車両が、東京・仙台方面に次々と向かっていた。

JR東日本によると、いわき発の常磐線上り特急列車の指定席は4日、満席が目立っている。ただ同日午後1時半現在、5日の指定席には空席が多い。日本道路交通情報センターによると、市内の常磐道・磐越道は順調に流れている。

最大で9連休となった年末年始の休みのため、Uターンラッシュも例年より分散傾向にはあり、いわき市も5日にかけて続くとされる。

写真は、土産物などを持った人が目立ったJRいわき駅の常磐線上りホーム=4日午後(クリックで拡大)

■いわき松風クラブ20周年記念式典 12期生のロッテドラ2・佐藤も出席

中学軟式野球のいわき地区選抜チーム「いわき松風クラブ」の20周年記念式典が3日、平字一町目のいわきワシントンホテル椿山荘で開かれた。1〜20期の各代の選手をはじめ、保護者、来賓ら約300人が一堂に会し、悲願の全国制覇に向けて、20年の節目にさらなる飛躍を誓った。

いわき松風クラブは、本市の中学軟式野球のレベル向上を目指し、平成13年4月、1期生18人で本格始動。市中学校野球一球会(丹野益男会長)を活動母体とし、当時藤間中教諭の磯崎邦広現総監督が初代監督に就き、県内初の選抜チームとして誕生した。

昨秋のドラフト会議でロッテ2位指名され、悲願のプロ球界入りを果たした12期生の佐藤都志也(東洋大4年)も式典に出席。野球人として自身の原点となったいわき松風クラブの20周年の節目を祝った。

佐藤はクラブの合宿中に起こった「アイス事件」の秘話を紹介。先に食べてしまったメンバーのせいで、アイスをもらえなかったメンバーがおり、指導陣に怒られたチームワークの大切さを学んだエピソードを話し、出席者の笑いを誘った。

自分が果たせなかった全国制覇の夢に向け、日々練習に励む後輩の20期生に対し、「熱い先生方がたくさんいるので、それに負けないよう闘志を燃やして頑張ってほしい」と温かいエールを送った。

最後にプロでの活躍を期待し、市中学校野球一球会の丹野益男会長が花束を贈呈。佐藤は同クラブの先輩、後輩からの声援を受け、プロ1年目の活躍を誓った。

写真は、丹野会長から花束を受け取る佐藤(左)=3日(クリックで拡大)

■「いわき学」講座 29日から 市内の郷土史家ら伝える

いわき地方の歴史、文学を知る座学を通じ、市民の地域理解や図書館利用促進を図る「いわき学」講座(いわき総合図書館主催)が29日から始まる。

参加費無料。開催日は29日、2月5、12、19、26日。時間はいずれも午後1時半〜3時半。会場はいわき総合図書館4階学習室。対象は大人で、全講座参加できる人。受講申し込みは、市内図書館カウンター備え付けの専用用紙に、必要事項を記入して提出すればよい。または、いわき総合図書館=電話(22)5552=まで。受け付けは4日から始まった。

講座内容、開催日、予定講師は次の通り。

【いわきの武士団と白水阿弥陀堂】▽29日・中山雅弘さん(市勿来関文学歴史館長)

【磐城平城築城のころのいわき】▽2月5日・夏井芳徳さん(いわき総合図書館長)

【いわきの戊辰戦争〜小名浜地区での戦い〜】▽2月12日・野口七朗さん(いわき学博士号取得者)

【吉野せい「洟(はな)をたらした神」を読み解く】▽2月19日・吉田隆治さん(いわき地域学會代表幹事)

【地域史から学ぶ時代の潮流〜その時々で先人は何を考え、どう行動したか、を考える〜】▽2月26日・小宅幸一さん(いわき地域学會幹事)