2019年12月23日(月)

■東北電力鉄塔 Xマスバージョンに 25日まで

東北電力いわき電力センターは25日まで、平字作町一丁目の無線鉄塔のライトアップをクリスマスバージョンで展開している。無線鉄塔では東日本大震災・東電福島第一原発事故からの復興を願い、夜間のライトアップを継続する中、季節の行事に合わせ装いを新たにした。

配色は赤、緑、白の3種類で、午後5時〜10時までの間、15秒ごとに変化し、クリスマスツリーを思わせる光景がいわきの冬の夜を華やかに彩っている。

写真は、3色に彩られた鉄塔(クリックで拡大)

■県議との意見交換 指摘の環境省施策 市幹部は把握せず

台風19号と続く大雨からの復旧・復興に向け、市と県議による意見交換会が21日、市役所・災害対策本部会議室で開かれた。清水市長ら市幹部や、菅波健市議会議長らが出席したほか、鈴木勉県いわき地方振興局長らも加わり、いわき市選挙区選出の県議10人に要望活動を行った。

県議からは、市の対応や現状に関する質問などが寄せられた。吉田英策議員(共産党)や古市三久議員(県民連合)は、被災者が取り残されないような施策を進めるよう求め、坂本竜太郎議員(自民党)は早期に意見交換すべきだったと伝えた上で、県の支援メニューに、市も積極的に参加するよう要請した。

安部泰男議員(公明党)は、環境省の「宅地内にあるガレキ混じりの土砂の排出に係る支援制度」について、県に対する聞き取りから、いわき市が活用しない理由を問うた。ただ市幹部はこの制度を把握しておらず、はっきりと答えられない一幕もあった。

意見交換会で交わされた内容を基に、清水市長は24日、福島市に赴き、内堀知事、太田光秋県議会議長に対し、要望活動を実施する。(一部既報)

■クリスマスケーキ280個贈る マルト 支援学校などに

マルト(安島浩司代表取締役社長)は23日、いわき支援学校(佐藤清悦校長)にクリスマスケーキ27個を寄贈した。

同社は地域貢献の一環として本市、茨城県の支援学校、幼稚園、保育所、福祉施設などに毎年ケーキを贈っている。今年は支援学校5校、幼稚園・保育園17施設に計280個が届けられた。

うち、いわき支援学校には、ショート、チョコレート、モンブランなど8つのケーキの詰め合わせが贈られた。伏見香織マルト神谷店長、林憲仁ドライ担当主任が訪れ、「メリークリスマス」の掛け声とともに代表者にケーキ箱を手渡した。

児童・生徒は積まれたケーキに笑顔をみせながら、「メリークリスマス」とお礼を述べた。

■早大野球部 センバツ後押し 磐城高訪れて指導

来春の第92回選抜高校野球大会(来年3月19日開幕・阪神甲子園球場)の21世紀枠の東北地区候補校に選ばれた磐城高野球部が21、22の両日、同校で、東京六大学野球の名門・早大野球部の指導を受けた。同校OBの折内健太郎(1年)ら3選手が来校。夢切符を待つコバルトブルーの戦士たちを直接指導し、昭和49年の46回大会以来のセンバツ出場を後押しした。

同校への訪問は今年で3回目。当日は同大OBで高い制球力を武器に、ロッテやメジャーリーグなどで活躍し、日米通算117勝をマークした小宮山悟監督、浦和学園高時代、U―18アジア選手権日本代表入りした蛭間拓哉(1年)、早稲田実業高卒で、1学年後輩で現・日本ハムの清宮幸太郎(20)とともに夏の甲子園を沸かせた吉野星吾(3年)が来校した。

同練習は1泊2日の日程で行われ、ポジション別に守備練習をしたあと、紅白戦(ウインターリーグ)を行った。試合が終わるごとに、学生が高校生たちを指導した。

折内は、1年生ながら正三塁手のレギュラー獲得を目指す首藤瑛太の一塁へのスローインをアドバイス。試合中は蛭間とともにボールボーイとして裏方役も買って出た折内は、「ウインターリーグは自分たちの代でもやっていたので懐かしい」と懸命に打球を追いかける後輩の姿に目を細めた。

先輩に負けじと、後輩たちの聖地入りを後押ししようと、瑛太の2つ上の兄で、前チームの主戦・首藤浩輝(3年)も久しぶりに紅白戦に登板。ブランクを感じさせないマウンドで、バッターボックスに立つ後輩たちを鼓舞した。

昨夏の福島大会で主将としてチームをけん引し、甲子園出場を目指しながらも、志半ばで力尽きた折内は後輩たちに夢を託し、心から応援。「一日一日を無駄にせず、日々練習を重ねてほしい」と自分が果たせなかった聖地の舞台で活躍する姿に期待を寄せた。

早大の学生3人から指導を受け、「甲子園経験者から指導を受けたことは大きな経験。充実した2日間となった」と岩間涼星主将(2年)。「上のレベルで頑張る折内さんのためにも、甲子園で活躍する姿を見せて恩返ししたい」と感謝の言葉を述べた。

写真は、首藤瑛にアドバイスをする折内(中)=21日午後(クリックで拡大)

■JFL日程決まる いわきFC 新たな戦いは来年3月から

日本フットボールリーグ(JFL)は22日、来季の開催期間について、来年3月15日〜11月29日の間、全30節で実施すると明らかにした。JFLは1〜3部に分かれるJリーグに次ぐカテゴリーで、アマチュア最高峰のサッカー全国リーグ。来季はいわきFCを含む、16チームが参戦する。

第1節・第2節とホーム開幕戦の日時・対戦カードは来年1月14日、試合会場は同31日、大会方式・全日程は同2月14日に発表される。

いわきFCは1年でのJリーグ3部(J3)昇格を目指しており、新たな戦いは来年3月から始まる。