2019年12月10日(火)

■ロッテドラ2 平二中卒・佐藤 「打てる捕手で優勝に貢献を」

プロ野球のロッテは9日、東京都新宿区のロッテ本社で育成を含む新入団選手発表会を行った。引き続き、千葉県千葉市でファン向けの発表会を開いた。

ドラフト2位指名された、いわき市出身の佐藤都志也捕手(東洋大4年)=平二中卒=は背番号「32」のユニホームに袖を通し、同期入団の選手とともに壇上に立った。座右の銘でもある「夢追人」としたためた色紙を示し、「打てる捕手として、千葉ロッテマリーンズの優勝に貢献したい」とファンの前できっちりと宣言した。

報道陣のほか、球団特別会員の中から約4300人の応募で11・35倍の強運を勝ち取った380人が見守る中、佐藤はマリーンズジュニアの小学6年生の誘導で会場入り。

ステージに設置された大スクリーンにこれまでの野球人生の名シーンが映し出されると、ドラフト1位で入団した期待の163キロ右腕・佐々木朗希投手(大船渡高3年)らと笑顔を見せた。

席上、球界一との呼び声が高い応援団が選手たちに熱きエールを送った。佐藤は佐々木らと肩を組むなどし、声援に応えた。最後にはハイタッチでファンを見送り、日本球界最高峰のステージでの活躍を誓った。

[ファンに正捕手の座誓う]

新入団発表会の席上、ファンから寄せられた質問に新入団選手が答えた。縦じまの背番号32のユニホームに、佐藤都志也捕手は凛(りん)とした表情で意気込みを語った。

――アピールポイントは

「打てる捕手。走攻守そろったところ」

――ルーキーイヤーでの目標は

「正捕手の座を目指したい」

――どういった選手になりたいか

「打てる捕手の代名詞でもある阿部慎之助さん(巨人2軍監督)のような球界を代表とする打てる捕手」

―入寮時に持っていきたいものは

「睡眠が大事なのでアイマスクのような快眠グッズ」

写真は、同期入団選手と記念撮影に収まる佐藤(前列右から2人目)=9日夜、千葉県千葉市(クリックで拡大)

■台風19号検証委 来夏に最終報告へ 今月下旬から有識者らで開始

台風19号の被害を踏まえ、市が12月下旬に設置予定の検証委員会について、ヒアリングやアンケート調査を実施し、課題の抽出を行った上で、来年夏ごろには最終報告をまとめることが分かった。

清水市長が9日、市議会12月定例会の席上、小野潤三議員(志帥会)の一般質問に明らかにした。

委員構成については、災害科学や福祉、まちづくり等を専門とする学識経験者や、気象機関や地域の代表者も参画するとしている。

検証内容に関しては、これまでの計画等が十分に機能したかを確認するほか、今後の防災体制強化に向け、情報伝達や高齢者らの避難のあり方を考えていく。

■年内にも避難所 解消か集約へ

市は台風19号と続く大雨で設置した避難所について、年内をめどに解消または集約する考えを示した。

飯尾仁保健福祉部長が9日、市議会12月定例会の席上、永山宏恵議員(志帥会)の一般質問に明らかにした。

市によると、10日午前6時の時点で、市内4カ所に設けられた避難所に、88世帯181人が身を寄せている。こうした状況を踏まえ、避難世帯ごとに担当者を割り当て、状況を把握しながら、必要な助言に当たっている。

■災害対応に「ワンチーム」 清水市長の真意は

清水市長が「広報いわき12月号」のコラム「こんにちは市長室から」で、「(復旧に向けて)国や県の支援を仰ぐとともに、民間団体やボランティアの皆さまとの共創を推進し『いわきワンチーム』で頑張ってまいります」と書いた件について、伊藤浩之議員(共産党・市民共同)が9日、市議会12月定例会でその真意を尋ねた。

清水市長は、ラグビーワールドカップの快進撃に感銘を受けたとし、台風19号に当たっては、発災直後から関係機関とともに、職員が一丸となって、市内事業所や民間団体、ボランティアが全力で災害対応に取り組んだと強調。

この難局を一日も早く乗り切ろうと、ラグビー日本代表になぞらえ、「ワンチーム」と表現したと説明した。

ワンチームは、今年話題になった言葉に贈られる「現代用語の基礎知識選 2019ユーキャン新語・流行語大賞」の年間大賞だ。

■平浄水場 来年3月までに土のう設置

台風19号の影響で夏井川が決壊し、水没した平浄水場について、市は水害に強い体制をつくるため、来年3月までを目標に、施設外周のフェンス内側に対し、今回の浸水深1・2bに対応できるよう、大型土のう2段(高さ1・6b)を積み、応急的な対策に当たる。

加藤弘司市水道局長が9日、市議会12月定例会の席上、小野潤三議員(志帥会)の一般質問に明らかにした。

今後の対策としては、経済性などの検討も踏まえながら、防水扉・防水壁の設置、施設外周への堤防築堤など、さまざまな方法を考えていくとしている。