2019年11月24日(日)=休刊日

いわきFC 地域CL優勝 いざJFLの舞台へ

日本フットボールリーグ(JFL)昇格を懸けた「全国地域サッカーチャンピオンズリーグ(地域CL)」の決勝ラウンドは24日、広野町のJヴィレッジスタジアムで、最終戦を迎えた。

いわきFCは福井ユナイテッドFCと1―1で引き分け、決勝ラウンド2勝1分けで優勝を飾った。

もう1試合は、高知ユナイテッドSCがおこしやす京都ACを3―1で下した。この結果、優勝のいわきFC、準優勝の高知がJFL昇格の権利を手にした。12月5日のJFL理事会を経て、正式に昇格が決定する。

2戦目を終えた段階で、いわきFCは決勝ラウンド上位2チームが確定し、JFL昇格が内定していたが、福井との一戦には、雨にもかかわらず1349人が詰めかけた。

いわきFCは前半28分、セットプレーの場面から失点したが、後半7分にFWバスケス・バイロン(19)が右足で押し込んで、同点に追いついた。

田村雄三監督(36)は「勝利することはできなかったが、選手は良くやったと思う」と強調。引き分けで終わった点は、来季に向けての課題と語った。

いわき市は台風19号や続く大雨の被災から復旧途上だが、「一人でも多くの人に、勇気や元気を与えられたならばうれしい」とし、感謝の思いを引き続き伝えていくと述べた。

バイロンは「この1年、簡単ではなかった」と振り返る。全国高校サッカー選手権の活躍で、注目を浴びて今季新加入となったが、思うようにプレーできない時期が続いた。

「自分がどうなりたいか考えるようにした」とバイロン。海外でプレーし、代表入りする目標をもう1度思い返し、公私ともに意識を変えたことが結果につながったという。これからも高いレベルを目指していくと誓った。

[JFLからJリーグ3部(J3)に昇格するには]

▽Jリーグ百年構想クラブに認定▽ホームゲームの平均入場者数2千人以上▽5千人以上収容のホームスタジアム▽JFLで4位以内で、かつJリーグ百年構想クラブの上位2チーム――など。

写真は、サポーターと一緒に、地域CLの優勝とJFL昇格を喜ぶ選手=24日夕方、Jヴィレッジスタジアム(クリックで拡大)

[昇格報告会に合わせて号外配布]

いわきFCの運営元・いわきスポーツクラブは24日夕方、常磐上湯長谷町のいわきFCパークで、JFL昇格内定の報告会を開催した。

いわき民報社は報告会に合わせ、集まったサポーターに、地域CL優勝を報じる号外を配った。