2019年11月17日(日)

■求む、ボランティア! いわき市 いまだ6千人以上の人手必要

いわき市では台風19号に伴い、災害ボランティアセンターが立ち上がり、16日までに延べ5015人が支援に入っている。ただ市社会福祉協議会(市社協)によると、現時点で6000人以上の人手を必要としており、さらなる善意を求めている。

こうした状況を踏まえ、市社協では「台風19号災害復旧のボランティアを募集しています!」と題し、動画投稿サイト「ユーチューブ」に、制作した動画をアップロードした。

市社協ボランティア活動センター長の鯨岡姫代美さん(42)は、自らも動画に登場し、被害の様子やボランティアの参加方法などを紹介する。

10月16日に発足したボランティアセンターでは、新川沿いの駐車場に窓口を設け、被災した市民との橋渡しに当たっている。

県内ではボランティアがひと段落した自治体もある中で、いわき市はいまも浸水家屋の泥出しや、水没した家財道具の撤去が続いている。

「まだ行けていないお宅もある」と、鯨岡さんは難しい表情を浮かべる。休日は県外からボランティアバスも来る盛況ぶりで、16日には432人が参加したが、平日は軒並み二けた止まりだ。

鯨岡さんは「自分で頑張ろうと、SOSが出せない人もいる」とも指摘する。高齢者にもそうした人がおり、本来は民生児童委員や区長が目を配るところだが、こうした立場の住民も被災しており、なかなか支援が届かない現実がある。

「地域から取り残されてはいけない」と鯨岡さん。市社協も独自に職員を巡回させているほか、ボランティアを頼まれた際には、近隣でも困っている事例がないかを確認している。

ボランティアの意欲を持っても、未経験だったり、力仕事を向かないと思ったりと、二の足を踏んでいるケースも。

鯨岡さんは「一緒に活動するボランティアには、慣れた人もいる。また泥出しの後では、掃き掃除が必要となるので、男女問わず協力してほしい」と呼びかける。

市社協はボランティアセンター立ち上げに合わせ、交流サイト「フェイスブック」も開始し、写真や受け付け状況など、積極的に情報を発信している。鯨岡さんはホームページと合わせ、ぜひチェックしてほしいと話している。

動画は こちら。市社協ホームページ(サイト内にフェイスブックのリンク)は こちら

写真は、鯨岡さんが動画でボランティアを呼びかける一コマ(クリックで拡大)

※おことわり 初報からボランティアの人数を修正しました。市の発表に合わせたためです。