2019年11月7日(木)

■被災市民に向けて 11日から支援金などの受け付け開始

市は7日、台風19号や10月25日の大雨で被災した市民に向け、支援金などの制度について明らかにした。

国の制度に基づき、罹災(りさい)状況や生活再建の方法に応じて、最大300万円が支給されるほか、市民に対する救助金がある。

市内外から義援金も寄せられており、支給金額は現時点で未定だが、方針が決まり次第発表する。なお東日本大震災の際は、半壊以上の世帯に対し、一律5万円を配分している。

生活再建に向けての貸し付けとして、災害援護資金貸付金(要返済)も実施する。

申請は11日から始まる。市文化センター3階大会議室に特設窓口と、各地区保健福祉センター(平、小川・川前は除く)で対応する。

特設窓口は12月22日まで設けられ、土曜・日曜・祝日も開かれる。各地区保健福祉センターは13日からの受け付けで、当面の間開設しているが、平日のみとなる。

時間は特設窓口が午前9時〜午後5時。各地区保健福祉センターは午前8時半〜午後5時15分。

問い合わせは、市保健福祉課=電話(22)7451=まで。

支援金などの内容は表の通り(クリックで拡大)。

■いわきFC あす地域CL開幕 JFL昇格懸けて 被災市民に勇気を

日本フットボールリーグ(JFL)昇格を懸けた「全国地域サッカーチャンピオンズリーグ(地域CL)」が8日、秋田県にかほ市含む全国3カ所で開幕し、いわきFC(東北社会人サッカーリーグ1部)が初めての出場を果たす。

地域CLには、全国の地域リーグ1部優勝はじめ計12チームがエントリー。1次ラウンドは8〜10日、12チームを3つのグループに分け、リーグ戦を実施。いわきFCは、仁賀保グリーンフィールド(秋田県にかほ市)が会場となる。

グループ各1位の3チームに加え、各2位のうち最高成績の1チーム(勝ち点や得失点差などで判断)が決勝ラウンドに進出する。

決勝ラウンドは20〜24日、Jヴィレッジスタジアム(広野町)で行われる。同じくリーグ戦が展開され、上位2チームに入るとJFLに自動昇格できる。

初戦(8日午後1時半)は北海道優勝の北海道十勝スカイアース、2戦目(9日午前10時45分)は関東1部優勝のVONDS市原FC、3戦目(10日午後1時半)は全国社会人サッカー選手権大会優勝・関西1部2位のFC TIAMO枚方と、気の抜けない相手が続く。

2日には常磐上湯長谷町のいわきFCパークで、サポーターも交えた「決起集会」が開かれた。

キャプテンのMF平沢俊輔(25)は「地域CLのため、チーム一丸となって準備してた。いまも多くの方が、いわきで被災している中、戦う意味をここにいる一人一人がかみしめ、何としてもJヴィレッジに帰ってきて、皆さんと喜び合えるよう頑張ってくる」と高らかに誓った。

いわきFCのホームページ https://iwakifc.com/ では、1次ラウンドの2、3戦目の模様を生中継する。

■渡辺町で伝統の祭り 泉藩の宿場町に由来して

渡辺町の伝統芸能や文化を発信し、市民に渡辺町の魅力を味わってもらおうと、毎秋開催されている「第14回渡辺の祭り『新田宿(しんでんじゅく)の宿場祭』」と「第42回渡辺公民館祭り『霜月祭』」が17日、同公民館で開かれる。入場無料。

旧・泉藩唯一の宿場だった新田宿≠ノ由来する「新田宿の宿場祭」は渡辺地区まちづくり推進会主催、渡辺町区長会と同公民館共催。

午前9時から順次、渡辺保育所のお遊戯や渡辺小児童の子どもみこしと豊年太鼓の演奏、市民サークル「ハウオリ・マルヒア」のフラダンスと「いわき徳姫よさこい倶楽部」のよさこい踊り、泉中吹奏楽部の演奏、藤川えみ子さんの歌謡ショー、伝統芸能の上町長持ち振(ぶ)りなどが披露される。

また会場では、農家が持ち寄った旬の野菜や加工食品、シクラメンなどの花々、駄菓子販売のほか、地区に伝わる松小屋神楽と木船御輿(みこし)を展示。

伝統の上町長持ち振りは、宿場が設けられていた同町渡部、田部地内の通り約400bを練り歩いた後、昼前より同公民館で大振りを披露する予定。雨天時は渡辺小を会場にする。

公民館まつりは霜月祭実行委員会主催で、パッチワーク、革工芸などの市民サークルや文化団体による作品の展示、手打ちそば、とん汁、炭などの販売が行われる。駐車場は渡辺小を開放する。

開催時間はどちらも午前9時から午後2時ごろまで。

23日は渡辺の祭りの関連行事として、国指定天然記念物の中釜戸のシダレモミジなどを巡る「第23回わたなべやまなみウオーク〜秋のわたなべを歩こう! 楽しもう!」(同推進会主催、同公民館共催)が開かれる。

同公民館を発着点に、見ごろを迎えるシダレモミジをはじめ、寺社仏閣、名所旧跡を歩く約10`のコースで、午前9時(同8時半受け付け)に出発する。

現在参加者を募集しており、参加費は大人500円、中学生以下の子どもは200円となる(とん汁付き、保険料込み)。昼食と飲料水、雨具などは持参する。

問い合わせは、渡辺公民館=電話(96)6212=まで。

■廃棄物の海上投棄に目光らす

福島海上保安部、市廃棄物対策課、いわき3署による「廃棄物不適正処理防止合同パトロール」が6日、小名浜港および沿岸部で行われた。

市廃棄物不適正処理防止連絡会議の活動の一環で、海上のパトロールは昨年に続き2回目。今回は福島海保、同課、3署から18人が参加した。

小名浜港1号ふ頭に集合したあと、巡視艇「てるかぜ」、いわき東署警察用船舶「おなはま」の2隻に乗船。塩屋埼灯台から照島沖の沿岸部約10`間を航行し、海上の不法投棄物に目を光らせながら、今後投棄される予想地点を調査するなど、関係機関が連携を密にしていた。