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ジョンさんが「他生の縁」再出版 母国で出した小説を和訳

2010年09月02日(木)更新
ジョン・ベッカー、小説を再出版
 アメリカミネソタ州出身のジョン・ベッカーさん(62)=泉町在住=はこのほど、アメリカ在住の02年に自費出版した小説「THE TOUCH OF OUR SLEEVES」を和訳し、長瀬印刷所=小名浜字渚廻=から「他生の縁」として再出版した。ユニークな内容とともに市内では珍しいという製本技術が話題を呼んでいる。
 ジョンさんは友人の影響で日本の文化に興味を持ち、20年ほど前に新日鉄の文化プログラムコーディネーターとして初来日。千葉県に5年間ほど滞在したのをきっかけに、「別科時恩(べっか・じおん)」の日本名を用いるなど、大の日本びいきとなった。
 いったん帰国したものの7年ほど前に両親を亡くしたため、昨年5月に小名浜出身の妻(56)といわきへ移り住んだ。市内で英会話教室を開いたりギャラリー巡りをして日本の生活になじむ一方、千葉滞在中に出会った友人を主人公にし、母国で自費出版した小説を日本語訳にして再出版する計画を着々と進めた。知り合いを頼り、昨年秋に市内で英会話教室などを主宰するICC Group代表の国分裕子さんに和訳を依頼。国分さんは快諾し、仕事の傍ら3カ月かけて和訳を完成させた。
 小説は独特の美意識を持つ40歳のアーティスト、霙光(みぞれ・ひかり)がさまざまな男女や土地との出会いと別れを繰り返す内容で、アメリカ人から見た日本人の姿がジョンさんの哲学的な視点で描かれている。いわきも舞台として一部登場しており、タイトルは日本で出会った人たちに感謝の気持ちを込めて名付けた。ジョンさんは出来上がった本を大事そうに抱え「この本は実在の人がモデル。多くの人に読んでほしいし、できれば映画化もしたい」と喜んでいる。
 また、表紙を含め400㌻を超す厚みにもかかわらず、背表紙を傷めない新技法「クータ・バインディング」を取り入れたことでも話題となっている。発行した長瀬印刷所によると、長野県の製本所・渋谷文泉閣の協力で、市内で採用したのは珍しいという。価格は1冊2000円(税別)となり、市内の有名書店で販売する予定だ。

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 「鍛え抜かれた肉体と不屈の精神力…」。昭和40年代後半から50年代にかけ、NETテレビ(現テレビ朝日)の舟橋慶一アナウンサーが実況する「ワールドプロレスリング」放送に胸躍らせた▼プロレス初観戦は同54年5月。奇しくも弊社後援の新日本プロレス「第2回マジソンスクエアガーデン・シリーズ」だった。当時、アントニオ猪木選手のサインが欲しく、色紙片手に宿舎の甲陽館を訪ねたものだ▼当日は、いわき平競輪場駐車場での野外試合。開場後、トレーニング風景を見ることができた。来場者が遠巻きにする中、先日急逝した山本小鉄さんが「ガシン、ガシン」と金属音をたてながらベンチプレスに汗を流していた▼現役時代は突貫ファイトが持ち味で、引退後も厳しい指導者として多くのスター選手を育てた名伯楽でもある。後年、苦労をともにした猪木社長と仲たがいもしたが、大試合後の殺伐としたリング上で体を張り、主人を守る男気のある人だった。

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